森の日溜り猫溜り

日溜りでまどろむ猫の夢うつつ
since 2006/10/31

 ↓シリーズものの目次を作りました
スポンサーサイト
0

    一定期間更新がないため広告を表示しています

    | スポンサードリンク | - | | - | - |
    不思議猫もほしいかな(BlogPet)
    0
      こうさぎはバナナがほしいな。
      不思議猫もほしいかな?

      *このエントリは、ブログペットの「こうさぎ」が書きました。
      | 不思議猫 | - | 07:17 | comments(0) | trackbacks(0) |
      【ネタバレ】ハリー・ポッター原著第7巻第34章、メモ
      0
        【ネタバレ】ハリー・ポッター原著第7巻第34章、メモ


        J.K.ROWLING
        HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS

        --- CHAPTER THIRTY-FOUR ---

        The Forest Again

        (p.554 - p.564) (2009.12.20 - 2010.3.21)


         第33章は長い章でしたが、第34章は逆に短い章です。
         再び森へ。
         Snape の記憶を覗いて、自分が Voldemort の手に掛かって死ななければ、Voldemort を倒すことができない、と知った Harry。
         タイトルから行くと、Harry は死ぬために森へ向かうと言うことでしょうか。
         いよいよ佳境に入っていきます。


        ●p.554
         結局、勝利への秘密を学んでいるんだと思っていましたが、生き延びることを期待されていたのではなかったのでした。
         死ななければならないと知ったHarry の心理描写がずっと書いてあります。


        ●p.555
         死ぬんだと思うと今生きていることがなおのこと意識されます。
         Dumbledore の裏切りなどもうどうでも良いことでした。より大きな計画があったのです。ただ Harry が愚かすぎてそれがわからなかっただけでした。Horcrux を破壊する役割を、どうせ死ななければならない生け贄にさせる、なんとエレガントな方法でしょう。
         しかし Dumbledore は Harry を過大評価したのです。Harry は失敗しました。あの蛇はまだ生きています。
         Harry が殺されたあとでも、Horcrux が一つ、Voldemort を地上につなぎ止めています。しかし、Harry が殺されたあとだと蛇を殺すのは誰にとっても比較的やりやすい仕事でしょう。誰がしてくれるだろう?


        ●p.556
         Ron と Hermione はずっと遠いところにいるように感じます。ずっと長いこと会っていなかったような感じがします。
         さようならは必要ない、説明も必要ない、それは決めました。
         これは一緒に行ける旅ではないのです。
         17歳の誕生日にもらった金時計を見ました。Voldemort の与えた猶予時間は半分過ぎていました。
         Harry は立ち上がりました。城には誰も居ません。みな大ホールに集まっているのです。
         Invisibility Cloak を引っ張り出して被り、階段を下ります。
         Neville が二人で死体を運んでいました。Colin Creevey でした。


        ●p.557
         大ホールを振り返ります。Hermione、Ron、Ginny 他の Weasley 家の人々、Luna 、は見当たりませんでした。彼に残されている時間を、誰かを最後に一目見るために使えるのであったならと感じました。しかしもし見たら、見るのを止めることができるのだろうか? 見当たらなかった方が良かったのかもしれない、と思いました。
         通り掛かりに、Neville に声を掛けて、透明マントを脱ぎ、そして、Voldemort の蛇、Nagini を殺さなくてはならないこと、Hermione と Ron もそのことを知っていることを伝えました。


        ●p.558
         Dumbledore は、3人にHorcrux のことを知らせて死にました。今や Neville が Harry の代わりです。
         秘密を知っているのはやっぱり3人のままになります。
         Neville は死体を探しに別れました。
         Harry は透明マントを被り歩き続けます。
         Ginny がいました。
         Harry の様々な気持ちの描写。
         ついにいろいろな思いを振りきって、Harry は先へ進みます。


        ●p.559
         Hagrid の小屋が暗闇の中にぼんやり見えます。Hagrid の思い出が色々。
         森の縁に着きました。
         Dementor (吸魂鬼)の群れが木々の間を滑空しています。
         守護霊を出す力はもうありません。
         あれこれ思って連想で(ある意味作者が強引に持っていって)考えが Snitch に辿り着きます。
         「I open at the close.」(私は閉じる時に開く)
         今が「閉じる時」なのだ。Snitch を取り出して口を近づけて言いました。「ボクはもうすぐ死ぬ」
         金属の貝殻が開きました。マントの下で Draco の杖で「Lumos」
         ぎざぎざの割れ目の入った黒い石が入っていました。
         Resurrection Stone (甦りの石)は Elder Wand を表わす縦の線で割れていました。マントと石を表わす三角と丸はまだ見分けが付きました。
         そして再び Harry は考えることなく理解しました。


        ●p.560
         死者を呼び戻すことは何の問題もない。なぜなら、自分がいまからそちらの世界に行くから。自分が死者を呼び戻すのではなく、死者が自分をいざなうのだと。
         呼び戻した死者は、ゴーストでも生身でもなく、あの日記から出てきた Riddle に似ていました。
         彼らは Harry と共に動き、みな愛情のある微笑みを浮かべていました。
         James、Sirius、Lupin、Lily、それぞれの様子の記述があります。
         (死ぬのは)痛くない? 思わず子供っぽい質問をしてしまう Harry。

        ●p.561
         死ぬことかい? ちっとも痛かない、とSirius。
         いろいろな会話。彼らは、他の人には見えないらしいです。
         いよいよ Harry は踏み出します。
         もう Dementor も恐くありません。


        ●p.562
         ささやき声がしたので止まります。
         Yaxley と Dolohov です。
         彼らは Voldemort の元に戻るようです。Harry は後をつけます。
         彼らが行ったのは、Aragog の巣があった場所でした。
         中心に火が燃え、死喰い人がいました。
         Fenrir、Rowle、Lucius Malfoy がいました。


        ●p.563
         Narcissaもいました。
         みなの目は Voldemort に注がれていました。
         Yaxley と Dolohov が、Harry は影も形も見えない、と報告しました。
         「来ると思ったのだが。来ると期待していたのだが」
         Harry は透明マントを脱いでたたんで杖と共にローブの下にしまいました。戦おうとは思いませんでした。
         「俺様は間違っていたようだ」
         「間違ってない」
         Harry はできる限りの大声で言いました。
         Resurrection Stone が転がり落ち、両親や Sirius、Lupinが消えました。
         このときから、Harry は Voldemort 以外のことは眼中にありませんでした。


        ●p.564
         いろいろな反応(声など)が上がりました。
         Voldemort は動きませんでしたが、Harry を見つめました。
         と「HARRY! NO!」という叫び声が。Hagrid が木に縛りつけられていました。
         Rowle が魔法で Hagrid を黙らせました。
         Voldemort が杖を上げ、口が動き、緑の光が吹き出し、全ては終りました。


         いや終っちゃ困るんですけど。まあ end ではなくて、everything was gone. なので、全てのものは行ってしまった。が直訳。
         しかし、He was gone.だと彼はお亡くなりになったの婉曲表現だったりするので、ワザと gone を使っていると考えられます。



        | 不思議猫 | ハリー・ポッター | 12:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
        【ネタバレ】ハリー・ポッター原著第7巻第33章(4/4)、メモ
        0
          第33章3からの続きです)

          ●p.549
           遅すぎにならないうちに、必要な情報を与えているのだ、とDumbledore は答えます。
           自分に教えてもらえないことについてSnapeは苛立っています。自分よりあの少年を信用している、と。
           Dumbledore の答えは要するにより確実に秘密を守るために、Snapeには教えないでおくということ。
           秘密が守れる守れないで、Harry は Voldemort と直接繋がっているし、Occlumency(閉心術)はからきしダメだし、とSnape。
           Harry の心を共有することで Voldemort は苦痛を受けたので、その繋がりをVoldemort は恐れている、とDumbledore 。
           Voldemort の魂にとっては Harry のような者の魂に触れるのは苦痛なのだと。
           Snape には分かりません。


          ●p.550
           二人は Forbidden Forest (禁じられた森)の近くまで来ました。
           「Severus、キミがワシを殺したあと――」
           とDumbledore が言い始めたところで、Snape が怒鳴ります。
           自分には色々秘密にして教えないと言いながら、そんなちょっとした頼み事をする(=Dumbledore を殺すというようなことを、ちょっとした頼み事であるかのように言うという皮肉的表現)
           で、夜に、校長室で話し合うことに。
           「Harry は知ってはならぬ、最後の瞬間まで、それが必要となるまでは、さもなければ、必要なことをするのにどれだけの強さを持たねばならぬことか。」と Dumbledore は座ってるSnape の回りを歩きまわりながら言います。
           「しかし、何をしなくちゃならないんです?」
           「それは、Harry とワシの間の問題じゃ。しかしよく聞きなさい。ワシの死後、Voldemort 卿が彼の蛇の生命を心配する時が来る」
           「Nagini の?」
           「正確にはそうじゃ。命令を果たすためにあちこち蛇をやるのをやめて魔法の保護の元に置くようになったら、Harry に話しても大丈夫じゃ」
           「彼に何を?」
           「Voldemort 卿が Harry を殺そうとしたあの夜、Lily が盾となって二人の間に身を投げ出した時、Killing Curse(死の呪い)が Voldemort 卿に跳ね返り、Voldemort 卿の魂の破片が本体から飛び出し、その建物の中で唯一の生きた魂に嵌り込んだ。


          ●p.551
           Voldemort 卿の一部がHarryの中で生きていて、それがHarry に蛇語を話す力を与え、Voldemort 卿の心との繋がりを与えている。そして、その魂の破片が、Voldemort に戻らずに、Harry にくっついてHarryに守られている間は、Voldemort 卿は死ぬことができない」
           Harry には、長いトンネルの一方の端から二人の男をみているように感じられました。彼らは Harry から非常に離れていて、彼らの声は Harry の耳には奇妙に響いて聞こえました。
           「では、あの少年は死なねばならないのですか?」とSnapeは静かに尋ねました。
           「しかも、Voldemortがみずから手をくださねばならぬ、そのことが必要不可欠なのじゃ、Sevrus」
           Lily のためにHarry を守ってきたと思っていたのに騙された、とSnape。そして、Snape は守護霊を出す。
           その守護霊は、牝鹿。(Lily の守護霊と同じ)


          ●p.552
           これだけ長い年月が経っても? とDumbledore。
           永遠に。とSnape。
           そしてまたシーンが変ります。
           Snape は Dumbledore の肖像に話しかけています。
           Dumbledore「Harry がおじ・おばの家を出発する正確な日時をVoldemort に伝えねばならぬ。でないと疑われるやもしれぬ」
           D「Harry の安全を確かなものにするために、囮の案を立てねばならぬ。Mundungus Fletcher を Confundするのじゃ」
           その他、こまごまとした指示をDumbledore の肖像はSnapeに指示しています。
           Snape が Mundungs に、囮のアイデアを提案するように指示しているところ。Mundungs は服従の呪文を掛けられているようです。
           次の場面は、Snape が箒で飛んでいます。Lupin と本当は George である Harry が前を飛んでいます。
           死喰い人が Lupin に向けて呪文を掛けようとしたその時、Snapeが死喰い人の腕に向かって「Sectumsempra!」
           しかし呪文は逸れ、George に当たります。
           次の場面では、Snape はSirius の古い寝室で跪いています。Lily の手紙の2ページ目を読んで涙を流しています。


          ●p.553
           Snape は Lily のサインがあるページをしまいます。
           それから、写真を引き裂き、笑っているLilyの部分だけにします。
           場面が変り Snape は校長室にいます。Phineus Nigellus の肖像が息せき切ってやってきて「彼らはDean の森でキャンプしています」と。
           Dumbledore の肖像が、Snape からと分からないように Gryffindor の剣を、ハリーに渡すこと、熱望と勇気という状況下でのみ得られるようにせよ、と。
           Potter にとってその剣がどういう重要性を持つのか教えてくれるように Snape は Dumbledore に言いますが、Dumbledore は教えません。
           そして、Harry は Pensieve から起き上がり、まさにその同じ校長室のカーペットに横たわっていました。



          第33章1へ戻る 第33章2へ戻る 第33章3へ戻る

          第32章へ戻る 目次へ 第34章へ進む




          | 不思議猫 | ハリー・ポッター | 23:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
          【ネタバレ】ハリー・ポッター原著第7巻第33章(3/4)、メモ
          0
            第33章2からの続きです)

            ●p.545
             「闇の帝王は戻ってくる。そしたら Harry Potter は極めて危険にさらされるのじゃ」
             長い間があり、ついにSnapeは答えた。
             「まことに結構なことで。しかし、絶対言わないでください。Potter の息子になど言われた日にゃたまったもんじゃない。このことは二人だけの秘密だと誓ってください」
             「誓おう、君の最もよいところを決して明らかにしない、と」とDumbledore はため息。
             校長室は溶けすぐにまた現われた。
             Snapeがいったり来たりしながら息巻いています。
             「あの父親とそっくりで、愚かしく、傲岸で、規則破りで、有名なことを鼻に掛け、目立ちたがりで、生意気で――」
             「君がそう見たいからそう見えるのじゃよ、Serverus。他の教授達はその同じ少年について、謙虚で感じが良く適度に才能もあると報告してきておる。ワシは個人的には、魅力的な生徒じゃと思うておる」とDumbledore 。
             「Quirrell から目を離すではないぞ」
             色が渦巻き、暗転し、Yule Ball (ダンスパーティー)の終ったあとのEntrance Hall に Dumbledore と Snape は立っています。
             「Karkaroff の Mark(闇の印)も濃くなってきています。ヤツは恐怖でパニクってます。闇の帝王が没落したあと、魔法省に散々協力してますからね
             もし闇の印が熱くなったら、ヤツはトンズラするつもりです」
             「キミも一緒にいくかね?」
             「いいえ、私はそんな臆病者ではありません」
             「そうじゃな。キミはIgor Karkaroff より遙かに勇敢じゃ。ワシはときどき思うのじゃが、組み分けはちと性急すぎると」


            ●p.546
             (場面は変り)Harry は再び校長室にいます。
             夜です。Dumbledore は椅子に横向きにもたれかかり、意識が半分薄れ、右手は黒く焼けて垂れ下がっています。
             Snape が呪文を唱え杖を手首に向けています。
             薄い金色の魔法薬を飲ませています。
             しばらくして Dumbledore の意識が戻りました。
             「なぜ、その指輪をはめたのです? 呪いが掛かっているのはご存知でしょう?」とSnape。
             Marvolo Gaunt の指輪が Dumbledore の前、机の上に転がっています。
             それは割れていて、Gryffindor の剣が横にあります。
             「愚かじゃった。ついしようと思ってしまったのじゃ」
             「何をしようとされたのですか?」
             Dumbledore は答えません。
             「ここまで戻れたのさえ奇跡です。異常に強力な呪いが掛かっていました。」Snapeがその呪いなどについて説明しています(詳細省略)
             「良くやってくれた、Severus 。ワシに残された時間はいかほどかな?」とDumbledore は明日の天気でも尋ねる口調で言いました。
             少しためらってから「おそらくは1年。長くは止められません。時とともに広がり強力になる呪いです」
             「ワシは幸運じゃ。キミがおるから、Severus」
             「もっと早く呼んでくだされば、もう少し何かできたのに、なんで時間を浪費されたのです!」とSnape は怒ってます。


            ●p.547
             「しかしこれでことは単純になった。
             Voldemort 卿がワシに張り巡らせている企み、哀れな Malfoy 少年にワシを殺させようという企みについて話そう」
             二人の話は、Voldemort 卿は Draco が成功するとは思っておらず、Draco の両親への懲罰であること、Draco が失敗したら Dumbledore を殺す役割はおそらく Snape になるだろうこと、間もなく学校は Voldemort 卿の手に落ちるので、もはやスパイは必要ないと Voldemort 卿が考えていること。その時には、全力を上げて生徒達を守るとSnapeは約束。
             Snape がまずすべきことは、Draco が何をしようか探ること、手伝うと持ちかけること。Dumbledore は Draco の企みで Draco 自身や他の生徒が危険な目に遭うことを心配しています。


            ●p.548
             最終的に、Voldemort 卿の懲罰からDoracoを救うこと。
             Snape が Dumbledore に、Draco に自分(Dumbledore)を殺させようとしているのか?と尋ねると、Dumbledore は、もちろん違う、そなたがワシを殺さなくてはならぬ、と答えました。
             長い沈黙のあと Snape が「今すぐやってあげましょうか? それとも墓碑銘を考える時間くらいは待ちましょうか?」と皮肉っぽく言うと、Dumbledore は「もちろん、すぐではない、その時はおのずからやってくる、今日起ったことによってそれが1年以内ということになった」と傷ついた手を示しました。
             さらに問答が続きます。死ぬのが問題ないなら、Draco に殺させたらと追究するSnape。Draco の心を自分のせいで引き裂きたくない、とDumbledore 。私の心は引き裂かれてもいい、と? とさらに追究するSnape。
             キミだけが知っておる。この年寄りが苦痛と屈辱から逃れる手助けをすることがキミの魂を切り裂くかいなかを。考えてみたまえ、Grayback が加わってきたら、あるいはあのBellatrix が。
             ついに、Snape は承諾しました。
             「ありがとう、Severus 」
             校長室は消え、二人は黄昏の光のもと、ひとけの無い城を歩いています。
             突然Snapeが尋ねます。「あの小僧と何をしてるんです、秘密にして」




            第33章1へ戻る
             第33章2へ戻る 第33章4へ進む

            第32章へ戻る 目次へ 第34章へ進む


            | 不思議猫 | ハリー・ポッター | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
            【ネタバレ】ハリー・ポッター原著第7巻第33章(2/4)、メモ
            0
              第33章1からの続きです)


              ●p.538
               「化け物!」そう言って Petunia は Lily に唾を吐きかけて、両親の方へ走って行きました。
               また光景が変ります。
               Hogwarts Express (ホグワーツ特急)の中です。Snape はもう学校のローブに着替えています。
               Snape は Lily が居るコンパートメントを見つけてその向かいに座ります。Lily は窓に顔を押しつけていますが、泣いています。
               「あなたとは話したくないわ。Tuney が私を嫌ってるから。私達が Dumbledore 教授からの手紙を見ちゃったから」
               「それがなんだってんだ?」
               「彼女は私の姉よ」
               「彼女はたかが――」ここで慌ててSnapeはいいやめました。
               Snape は Hogwarts へ行けるということでうきうきしています。慰めようと「君が Slytherin に入れるといいけど」と言うと、「Slytherin だって?」とコンパートメントにいた別の男の子が言います。
               それまで二人にはなんの注意も払わなかったのですが。
               Harry の父親でした。
               「誰が Slytherin に入りたがるんだ?そのくらいならオレは退学するぜ」と向かいの子に言います。


              ●p.539
               James の向かいに座っているのは、Sirius でした。
               「ボクの家族はみんな Slytherin だよ」と彼は言いました。
               寮に関する話題が二人の間で続きます。
               Gryffindor がいいJamesにSnapeが馬鹿にしたように鼻を鳴らして、この3人でお互いに相手を馬鹿にする辛らつなやりとり。
               Lily が立ち上がって、Severus に、「他の部屋へ行きましょ」と言います。
               Lily のことまで馬鹿にする二人。
               また光景が変ります。
               大広間、寮決めの場面です。
               Lily は Gryffindor に。
               Lily は Gryffindor の席へ行く前に Snape をチラッと見ました。
               Sirius が、Lily のために席を立ってスペースを空けてやりました。


              ●p.540
               組み分けは続き、Lupin、Pettigrew、Harry の父親がGryffindor になってそのテーブルへ行くのを見ました。
               やっと Snape の番が来ました。Slytherin でした。そこには、監督生のバッジを胸に付けた Lucius Malfoy が居ました。
               再び光景が変わり……
               Lily と Snape が城の中庭を言い争いながら歩いています。二人とも随分と背が高くなっており、数年後であることが分かります。
               Lily は Snape にどうしてあんなぞっとする連中、Avery や Mulciber と付き合うのか、Mary Macdonald に闇の魔法を掛けたと Snape に詰め寄っています。
               Snape は、Potter はどうなんだ? 夜ほっつき歩いているし、Lupin は毎月満月の夜に病気??
               と反論。


              ●p.541
               反論は成功したかに見えましたが、Lily の反論、Potter 達は闇の魔術は使わないし、Whomping Willow にコソコソ入った Snape をそこにいる何かから James Potter が守った、と聞いた、と言います。
               守っただって!自分と友人の首を守ったんだろ!あいつは英雄気取りなんだ。君を気に入ってるんだ、と Snape。逆上したり言いよどんだり、動揺しています。
               James Potter は、傲慢で見下げたヤツだってことは知ってるわよ、と Lily。それでいっぺんに機嫌の直る Snape。そのあとの、Mulciber と Avery に対する Lily の非難ももう耳に入らないようです。
               まだ光景が変ります……。
               闇の魔術に対する防衛術の O.W.L の試験の後で、Snape は大ホールをあとにして不注意にも James や Sirius、Lupin、Pettigrew の座っている木に近づいてしまいます。
               この後どうなるのか、Harry は知っているので、少し離れて見ています。


              ●p.542
               Lily が加わり、Snape の援護に向かうのを見ました。
               Snape は恥辱と怒りで Lily に言ってはならない言葉「Mudblood」を言うのが遠くにいる Harry にも聞こえます。
               光景がまた変ります……。
               Gryffindor 棟の入口の前、夜です、ガウンを着た Lily に Snape が謝っています。しかし Lily は容赦しません。死喰い人になって例のあの人に荷担することを目指しているんでしょう、と。軽蔑した様子で Lily は 肖像画の裏の穴に昇って行ってしまいます。
               廊下が溶けて、次の光景になるまで少し間がありました。
               丘の上、人のいない寒い暗闇、風が葉のついていない枝を吹き鳴らします。
               大人になった Snape が喘ぎながら登ってきて、誰かを待っています。
               Snape の不安感が Harry にまで伝染します、


              ●p.543
               今の自分には身の危険がないと分かっていてさえ。
               突然白いジグザグの光が目をくらまし、Harry は稲妻かと思いました。
               Snape の杖が飛んでいきました。
               Dumbledore です。手に持った杖の灯りで顔が照らされています。
               「Severus 、Lord Voldemort からこのワシに、なんの伝言かな?」
               Snape は自分の意思で来たことを告げ、警告に来た、いや頼みに来た、と言います。
               予言のことで、Trelawney の……
               「ああ、どのくらい Lord Voldemort に伝えたのかね?」
               「聞いたことは全て!それで彼はそれが Lily Evans のことだと考えています。」
               「予言は女性については触れておらんはずじゃが。」
               「彼は(家族)皆殺しにしようとしています。」
               「彼女が君にとって重要なら命乞いをしてみる事じゃ。」
               「しました。」
               「君は胸くそ悪くなるような奴じゃな。


              ●p.544
               つまり彼女の夫や息子はどうなってもいい訳じゃな。」
               「では、全員、かくまってください。彼女と、彼ら全員を。」
               「で、見返りはなんじゃな?」
               「み、見返り???!!!」
               長い沈黙のあと、「何なりと。」
               丘の上が溶け、校長室に変りました。
               傷ついた獣のような恐ろしい(うめき)声。
               Snape が椅子に倒れ込み、Dumbledore が前に立っています。
               丘の上の時からみじめな百年間を過ごしたかのようなSnape。
               「あなたが彼女を安全に守っていると思っていたのに」
               「彼女とJamesは信用する相手を間違えたのじゃ。そなたと同じようにな。
               Voldemort卿が彼女を助命すると期待してはおらんかったかの?
               息子は生き延びておる。
               目は彼女に生き写しじゃ。」
               「死んだのが私だったら良かったのに」
               「それが誰かの何かの役に立つとでも?」とDumbledore は冷たい。
               「もしそなたがまっことに Lily Evans を愛しておったのなら、すべき事は明白じゃ」
               その言葉がSnapeの意識に届くのに随分時間がかかった。
               「どういう意味です?」
               「なぜどのようにLilyが死んだか知っておるはずじゃ。それが無駄に終わらないようにするのじゃ。私が Lily の息子を守るのを手伝うのじゃ」
               「守りなど必要ない、闇の帝王は去った」

              (第33章3へ続きます)



              第33章1へ戻る 第33章3へ進む 第33章4へ進む

              第32章へ戻る 目次へ 第34章へ進む


              | 不思議猫 | ハリー・ポッター | 23:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
              【ネタバレ】ハリー・ポッター原著第7巻第33章(1/4)、メモ
              0
                【ネタバレ】ハリー・ポッター原著第7巻第33章(1/4)、メモ


                J.K.ROWLING
                HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS

                --- CHAPTER THIRTY-THREE ---

                The Prince's Tale

                (p.529 - p.553) (2009.7.19 - 2009.12.20)


                 Snape はその「記憶」を Harry に与えて死にました。
                 第33章のタイトルは、プリンスの物語。プリンスとは、Half-blood Prince (第6巻邦訳では「謎のプリンス」)の Prince すなわち、Snape のことです。
                 Harry が与えられた Snape の記憶。おそらくその中身なのでしょう。

                 では、読んでいきましょう。



                ●P.529
                 突然 Voldemort の声がすぐ近くでして、ビックリしました。が、魔法で Voldemort が話しかけているのだとすぐわかりました。
                 このまま戦い続ければ、お前たちは全滅だ。しかし慈悲深い Lord Voldemort は、1時間待ってやる。さて直接 Harry Potter に言うが、お前は自分で戦わずに友人達を殺した。お前が出てきて俺様に身を投げ出さなければ、今度こそ俺様が直接戦いに出て皆殺しだ。禁じられた森で1時間待ってやる。森に来い。
                 というような内容。


                ●P.530
                 Ron と Hermione はブンブン首を横に振っています。
                 Hermione が先にトンネルに飛びこみ、Ron が続き、最後に Harry が道を引き返しますが、その間、さっきの Voldemort の言葉が頭の中でリフレインしています。
                 夜明けまであと1時間くらいでしょうけど、まだ真っ暗です。
                 戦いの残骸、それを片付ける人たち。
                 城の中は不自然なくらい静まりかえっています。
                 皆は大広間に集まっています。
                 Firenze もケガをしています。
                 死者は中央に横たえられています。


                ●P.531
                 Fred の遺体とその回りの Weasley 家の人々を Harry は直視できません。
                 Ron と Hermione が Harry には何も言わずに、Harry から離れてその輪の中へ入って行くのを Harry は見ています。
                 Harry のせいで他に誰が死んだのか、とても直視することができません。
                 Harry は校長室へ行きます。
                 門番のガーゴイルがパスワードを聞いてきます。Harry は無意識に「Dumbledore!」と叫んでいます。驚いたことに、パッとガーゴイルが飛び退いて道を空けました。
                 校長室の肖像画はみんな出払っています。


                ●P.532
                 石の Pensieve はキャビネットのいつもの場所にあります。それをデスクまで持ってきて、Snape の記憶を注ぎ込みました。誰かの頭の中に逃げ込めるなら幸せです、それが Snape のものであっても、Harry 自身の思考よりマシです。ためらわずに飛びこみました。
                 巨大な煙突の見える公園に着地しました。女の子が二人ブランコに乗っていて、やせこけた少年が後ろの藪からそれを覗き見しています。男の子の服装は奇妙です。
                 9〜10歳くらいの Snape です。姉妹の下の女の子を食い入るように見ています。
                 姉から Lily と呼ばれた女の子は、ブランコを高くまで漕いで笑い声を上げながら、サーカスの曲芸師のように高く飛んで遠くへ軽やかに着地しました。
                 「お母さんが、それしないようにって言ったでしょ」と Petunia は普通にブランコを止めて言いました。
                 「Tuney、これ見て」
                 公園には他に誰も居ません。


                ●p.533
                 Lily は落ちていた花を拾い、手のひらに載せると、花びらが閉じたり開いたりしました。
                 「やめなさい!」Petunia は叫びました。
                 「どうやってやるの?」という声には羨望が含まれていました。
                 「決まってるじゃないか」我慢できずに Snape が藪から飛び出しました。Petunia は大声を上げてブランコのところまで逃げ、Lily はびっくりしたもののその場にいました。Snape は、飛び出したことをもう後悔しています。
                 Lily 「何が決まってるの?」
                 Snape ささやき声で「君は魔女なんだ」
                 Lily は気を悪くして、姉の方に行ってしまいました。
                 Snape はコウモリみたいにバタバタと女の子達の方へ行きました。
                 Snape 「君は魔女なんだ、しばらく前から見てたけど。魔女だってことはなんの問題もない。ボクの母さんも魔女なんだ、ボクは魔法使いだ」
                 Petunia は冷笑します。


                ●p.534
                 「魔法使い! あなたが誰だか知ってるわよ。あの Snape 家の子でしょ。Spinner 通りの」。貧乏人の住むところだっという言い方でした。
                 Petunia 「何コソコソ見張ってんのよ」
                 Snape 「お前なんか見てるもんか。Muggle じゃないか」
                 Petunia は、その言葉は分かりませんでしたが、ニュアンスは分かりました。
                 Petunia 「Lily、行きましょ!」
                 二人は行ってしまいました。Snape はこの初めての接触のために色々計画していたようでしたが、そういう計画はおじゃんになってしまいました。
                 光景が変ります。
                 Snape と Lily が木陰に座って、Snape が魔法界の話をしています。
                 11歳になったら学校の外では魔法を使うことを魔法省から禁止されている、というような話です。
                 「Petunia は、あなたが嘘をついている、Hogwarts なんてあるはずがないって言ってるわ」


                ●p.535
                 「僕たちに真実で、彼女には違う。僕たちには手紙が来る」
                 「本当に梟が持って来るの?」
                 「普通はね。マグル生まれだと違うかも」
                 「マグル生まれだと何か問題が?」
                 「いやまったく変らない」
                 「良かった」
                 などという会話とか、Snape の家では言い争いが常だとか。Lily は Snape のことを Severus と呼んでいます。Dementers (吸魂鬼)について教えて欲しいと。


                ●p.536
                 そういう二人の会話を今度はPetunia が盗み聞きしていました。
                 「今度はどっちが見張ってるんだい?」
                 Petunia は、何か Snape を傷付ける言葉を考え中です。
                 結局、Snape の着ているものをあざけります。
                 大きな音がして、Petunia の頭の上に木の枝が落ちてきました。
                 Petunia は逃げていきました。
                 「アンタがやったのね!」Lily も怒って立ち去りました。
                 また光景が変ります。
                 9と4分の3番線です。
                 Snape は母親のそばにいて、4人家族を見ています。Lily が Tuney に何か謝っています。


                ●p.537
                 Lily「あちらに付いたら、もう一度 Dumbledore 教授のところへ行って気持ちを変えてくれるように頼むから」
                 Petunia「行きたくなんかないわよ!そんな馬鹿げた城なんかには。私はそんな化け物になんかなりたくないわ!」
                 L「私は化け物なんかじゃないわ」
                 P「あなたが行くのはそういうところよ」
                 L「校長先生に連れて行ってくれるように手紙を書いた時には、そうは思ってなかったでしょ?」
                 Petunia は真っ赤になりました。
                 P「そんなこと頼んでないわよ」
                 L「返事を見たわ。とても親切な返事だったわ」
                 P「読まないでよ!なんで見れたの?」
                 Lily はチラリと Snape の方を見ました。
                 P「あの子が見つけたのね。コソコソ私の部屋に忍び込んで」
                 L「Severus が、封筒を見かけて、マグルが Hogwarts から受け取るなんて信じられないって。ただそれだけのこと」




                第33章2へ進む 第33章3へ進む 第33章4へ進む

                第32章へ戻る 目次へ 第34章へ進む


                | 不思議猫 | ハリー・ポッター | 23:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
                次期主力 本 選定
                0
                  評価:
                  毛利 志生子
                  集英社
                  ¥ 540
                  (2004-06-03)
                  コメント:とても面白かったです。シリーズ化されてますが、まだシリーズは継続中の模様。1冊ずつ買うことをお勧めです。何故ってまとめて買うと徹夜して全部読んでしまいそうだから(^o^)

                   スレイヤーズも一通り入手(最後の数冊はじっくり楽しみながら、惜しみながら読むので全部読み上げては居ません、あくまで入手)したので、次に何読むかな〜とか漠然と思ってました。まだ積極的に探しているわけではなかったのですが、実に数年ぶりに「りーぶる天神」に行きまして。

                   えっと、大型本屋戦争で、岩田屋の新しい店舗に入っていた本屋が撤退、そのあと、紀伊國屋も撤退というか、博多駅の方に大きな店を構えて天神の方は撤退、後から来たジュンク堂が生き残り、昔からある丸善と併存状態、という結末になっていたのですが、そういえば、北の方、人の流れが南へと変わってもうめったに行かなくなった、北の方にはまだりーぶる天神が生き残っていたのでした。
                   その日、それがりーぶる天神だと意識せずに、なんとなくぷらぷらと流れ着いてしまって、あれ? 本屋がある〜とか脳天気に思って店内を放浪。思った以上に広くて、いろいろ他店にない本とかあったりして、買えなかったものが幾つか買えて嬉しかったのですが、ついでにふと手に取ったのがこの本、「風の王国」。しばらくページをめくって読んでみると、そのテンポの良さにグイグイ引き込まれました。即、購入決定。

                   私の場合、「テンポ」というのがすごく大事で、内容が面白くても「冗長」と思える本はかなり評価が下がります。誰のが冗長とか書くと、その作者さんのファンさんに悪いので書きませんけれど(^^;)

                   で、買ったのが7月4日でした。

                   お、オモロい。
                   あっという間に1巻読んでしまい、続きがあること、けっこう昔に出た本であることを知り、BOOK OFF へGO!
                   2回目は2冊、3回目は3冊、4回目は4冊とまとめ買い。いま全部で20巻出てるみたいですね〜。今日読み終わりました(^_^;)
                   読んだペースは1日ほぼ2巻に割合ですが、後ろに行くほど加速してます(^_^;)

                   いあいあ面白い。

                   けっこう、人間関係に、国際関係、ややこしいです。集中していると良いんですが、途中で切って翌日に回すと、えっと〜この人誰だっけ(^_^;) てなっちゃいますね〜。だから1冊ごとに一気読み〜〜。

                   あ、いまから買う人には、1冊ずつ買うことをお勧めします。
                   面白すぎて、手元にある本全部読み終えないと止まんないです〜〜(^_^;)


                   それにしても、ハリー・ポッターシリーズで、ダンブルドア校長が死んじゃった時はかなりショックでしたが、しかし展開上、どこかで死ぬんじゃないかとは思ってたんです。ただもう1巻あとじゃないかと思ってたので。

                   ところが、これ、ええっ、この人が死んじゃう!!(゚o゚)

                   実は、ある巻を読んでて、そのあと2冊後ろまで買ってあったんですが、夜も更けてきたので、その巻の終りまで読んだら、寝ようって思ってたんですよね。
                   ところがその巻の最後の最後で、あの人の訃報が届く!!
                   ええええっ(゚o゚) これは全く予想だにしていなかった突然の展開でした。不意打ち。

                   止めらんない。

                   仕方なしに次の巻へ。
                   もちろん主人公の嘆きから始まる続巻に、こっちも完全に同調して読み進める〜〜。

                   あああああ、読み止めることができない。
                   ついに完徹して続きの2巻まで読んでしまいました〜〜。

                   でもそのあとも延々と続く〜〜。

                   で、まだ完結してないことを知る。
                   次待ち遠しい。

                   いまの最終巻は、本編じゃなくって、外伝というか、昔のある一場面のストーリー。
                   まだあの人が生きている頃のお話。そういう意味で、なんだか気持ちが落ち着くというか。


                   で思います。

                   新しく出るのを待って読んでいたとしたら、あの、訃報で終わった巻を新刊で買って読んだら、次が出るまで、悶々悶々と、苦しかったでしょ〜ね〜(^_^;) あとでまとめて読めてよかった〜〜と思いましたです。

                   で、いまこの記事書くために、ネットで検索すると、この小説は史実をなぞって書かれていて、史実から、その人がその若さで亡くなるのは既に確定してたんですね〜〜。アハハ〜〜。チベットの歴史ってよく知りませんでした〜〜。


                   さて、内容は??

                   これ、コバルト文庫だから、恋愛ものとか少女ものに分類されるのかもしれないけれど、これは実は「歴史物」ですね〜〜。むしろ「戦記」ものと言ってもいい部分も。つまりかなり残虐な場面もありますね〜。
                   NHKの大河ドラマの原作になってもおかしくないですぅ〜〜るんるん
                   中国、唐の時代、皇帝の姪で多少出生に微妙な経緯のある主人公、文成公主・翠蘭(すいらん)は、皇帝に召し出され、皇帝の養女となって皇帝の娘という名目で、チベットの王へ政略結婚させられることになった。
                   相手がどんな人物かもわからず、嫁いでいく文成公主。途中で妨害工作や使用人の逃亡などがあり、最後は属の襲撃を受け……
                   もういきなり息をも吐かせない怒濤の波瀾万丈の展開は、1巻だけでなく2巻でも3巻でもよくもまぁこれだけ次から次へと謀叛やら陰謀やら巻き起こるものだと……。その中で、嫁いだ先のチベット王と翠蘭は相思相愛の仲になり、この部分だけがコバルト文庫的な雰囲気を醸し出しているけれども……

                   後ろの方になると戦いに次ぐ戦いで、一面血の海になったりと、凄まじいことに。

                   これだけのことがあっても何故か無事な主人公。そりゃそうだ、まだまだずっと生きていることは確定ですからね〜史実上(^^)

                   いあ〜面白いです。こんな面白いお話をまだ知らなかったなんて〜〜。もしずっと知らずに過ごしていたら人生上の損失でしたね〜〜(←大袈裟)
                   せめて第1巻だけでも手にとってパラパラと読んでみてくださいね〜〜。

                   にしても読み終わってしまった。また時期主力 本 を選定する作業を開始しないとな〜〜。

                   ええっと一つ前がスレイヤーズ。
                   その前は、「女王陛下の薔薇」
                   その前は、「宝剣物語」
                   その前は、ええっと〜〜。いまも続いている茅田砂胡の「クラッシュ・ブレイズ」シリーズ関連(「デルフィニア戦記」が発端)や「レディー・ガンナー」シリーズ。
                   その間に、単発的な本が幾つか(続いていてもせいぜい3巻までの本達)例えば、「翼は碧空を翔けて」(全3巻)(三浦真奈美)、「道果ての向こうの光」(2巻、継続中)(秋月アスカ)、

                   こうみてみると最近は、元気なあるいは強い女の子が活躍するストーリーのものが多いですね〜〜(^_^;)


                   さて、次は何読もうかな〜〜(^_^;)


                  ※2014-3-7 追記
                  2013-8-31付けの「暁の歌」で完結しました。あ〜ここで終わるのね〜と、既に史実を調べ終わった私は思いました。引っ張りすぎず、良い時期かと。
                  実際の人物(翠蘭さま)はどんな人でどんな思いだったかなんてことはわかりませんが、唐の公女で「野蛮」とされた吐蕃まで戦略結婚で出向き、さらに、結婚相手が早々と亡くなってしまう。それでも、戻るすべも(たぶん当時)なく、しかし史実では、別に早死にもせず、仏教を広めたりとそれなりの活躍をされた方のようです。いったい何を思いどう暮らしたのか。力のある作家さんなら描いてみたくなる対象なんだろうなぁ、作家で無くても、空想好きなら、どんな思いだったんだろうといろいろと空想をめぐらさずにおられないですよね〜。作家でもなく空想力がなくても、この作品を読むと、ある想定の下では、こんな風では?ということがリアルタイムという感じで眼前に展開されていきます。すごい作品でした。コバルトシリーズ? なんで? という感じです。普通にどこかの出版社の文庫の歴史物のシリーズの中におさめられていても不思議でない感じでした。
                  | 不思議猫 | アニメ・コミック | 02:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
                      123
                  45678910
                  11121314151617
                  18192021222324
                  25262728293031
                  << July 2010 >>
                  カウンター since 2006/12/5
                  ブログパーツUL5
                  + LINKS
                  + SELECTED ENTRIES
                  + RECENT COMMENTS
                  • [リアルRPG]ロジクールK375sが機能しないF2&F3キーが点滅している
                    sin (07/18)
                  • [リアルRPG]Windows10ノートパソコンで256GBSSDを1TBSSDに換装する
                    エリ (12/21)
                  • [リアルRPG]ロジクールK375sが機能しないF2&F3キーが点滅している
                    tk (11/26)
                  • [リアルRPG]YAMAHA XG 音源を Windows 7 64bit で使う
                    Siwo951 (10/14)
                  • niftyserve時代のフォーラムの行く末
                    不思議猫 (09/22)
                  • niftyserve時代のフォーラムの行く末
                    FENICS ROAD-2 (09/22)
                  • 【ネタバレ】映画第7作「ハリー・ポッターと死の秘宝」Part2感想
                    U・M (05/29)
                  • 川上とも子さんが亡くなっていただなんて(ARIAのアテナの声優さん)
                    しがない熟練工 (09/27)
                  • [リアルRPG]Windows7 デスクトップのアイコンが正しく表示されない(おかしくなった)
                    pan (07/08)
                  • [リアルRPG]Windows7 デスクトップのアイコンが正しく表示されない(おかしくなった)
                    Junko Onda (02/08)
                  + RECENT TRACKBACK
                  + CATEGORIES
                  + ARCHIVES
                  + PROFILE
                  アクセス解析 since 2020/07/19
                  -降水短時間予報-
                  ・左上の「全国」クリック
                  →全国表示
                  ・全国表示で地図クリック
                  →その地域表示
                  ・画面上下左右にカーソルを合わせる
                  →スクロール
                  ・スクロール表示中の天気予報の地名をクリック
                  →その地方の天気予報サイトを表示





                  + STARLIGHT mini



                  + MOBILE
                  qrcode
                  + SPONSORED LINKS
                  + RECOMMEND
                  + RECOMMEND
                  女王陛下の薔薇〈1〉夢みる蕾たち (C・NOVELSファンタジア)
                  女王陛下の薔薇〈1〉夢みる蕾たち (C・NOVELSファンタジア) (JUGEMレビュー »)
                  三浦 真奈美
                  全4巻。植民地支配時代のイギリスを彷彿とさせる封建的な仮想国家で、元気いっぱいの女性達が、時代の変革の中で自分の人生を切り開いていく。
                  + RECOMMEND
                  風の王国 (コバルト文庫)
                  風の王国 (コバルト文庫) (JUGEMレビュー »)
                  毛利 志生子
                  とても面白かったです。シリーズ化されてますが、まだシリーズは継続中の模様。1冊ずつ買うことをお勧めです。何故ってまとめて買うと徹夜して全部読んでしまいそうだから(^o^)
                  + RECOMMEND
                  六曜表示付き電波時計!3か月カレンダー電波時計 C-8347HS アデッソ株式会社【名入れ可】【取り寄せ商品】
                  六曜表示付き電波時計!3か月カレンダー電波時計 C-8347HS アデッソ株式会社【名入れ可】【取り寄せ商品】 (JUGEMレビュー »)
                  常日頃、カレンダーは前後合計3ヵ月表示がいいなと思っていました。電波時計で、温度湿度も分かって、カレンダー3ヵ月表示! 私の理想の製品がありました(⌒∇⌒)
                  + RECOMMEND
                  Anylock エニーロック ロング 2本セット グリーン
                  Anylock エニーロック ロング 2本セット グリーン (JUGEMレビュー »)

                  これまでの、袋の口パッチンとはひと味も二味も違う優れものです(^o^)
                  + RECOMMEND
                  河井英里 追悼盤 ひまわり
                  河井英里 追悼盤 ひまわり (JUGEMレビュー »)
                  Choro Club feat.Senoo
                  とても残念なことに、2008年8月にお亡くなりになりました。
                  + RECOMMEND
                  STRANGE DAWN ― オリジナル・サウンドトラック
                  STRANGE DAWN ― オリジナル・サウンドトラック (JUGEMレビュー »)
                  TVサントラ,河井英里,松井五郎,木本慶子,和田薫,カラオケ
                  河合英里さんがオープニング「空へ」を歌っています。
                  + RECOMMEND
                  AQUA 1 (1)
                  AQUA 1 (1) (JUGEMレビュー »)
                  天野 こずえ
                  ARIA の前のお話になります。全2巻
                  + RECOMMEND
                  ARIA 1 (1)
                  ARIA 1 (1) (JUGEMレビュー »)
                  天野 こずえ
                  AQUA の続きのお話になります。全12巻。
                  + RECOMMEND
                  + RECOMMEND