2024.01.03 Wednesday
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森の日溜り猫溜り日溜りでまどろむ猫の夢うつつ
since 2006/10/31 ↓シリーズものの目次を作りました 2009.02.26 Thursday
昔こういう話を読んだことがあって、わからなかった。
それは仏教に関する話だったと思う。 その内容は。 ある修行者が、毎日、山に入って、勤行などし、そして、昼食の時、持って行っていたお弁当の半分を山にいるサルにやることにしていた。 毎日毎日、そうしていた。 ところがある日、弁当を持っていくのを忘れてしまった。 自分も昼食抜きだったのだが、お昼にやってきたサルは、お弁当のお裾分けをもらえないとわかると、怒ってその修行僧に襲いかかった。 その時、その修行者は、サルに対して、本当に申し訳ないことをした、と思った、という話。 その話しを聞いた時には、わからなかった。 サルの身勝手さや恩知らずだけは分かった。それは責められるべきことだと思った。しかし、何故、修行者が申し訳ないと思わないといけないの??? 本当にわからないまま、その話しは、どこかにずっと引っ掛かっていたのに。 いたのに。 いつの間にか忘れてしまっていた。 そして思い出した時、ああ、自分も歳を取ったのだなぁと思った。 その話しではそれはサルなのだけれど、実は、人とはそんな存在なのだと。 最初からあるものはあって当然だと思い、与えられるものは与えられるものが当然だと思い、感謝の気持ちを持ったりはしないのだと。 人は、自分が苦労して得た時にだけ、それを掛け替えのないものと思い大切に思うのだと。 あって当然と思っているものについては、それを失って初めて、その大切さに思い至るものだと。 人とは、それほどまでに悲しい存在なのだと、わかってしまっている自分を発見するハメになった。 だって、自分がそうだから…… 本当は「そうだったから」と言いたいのは山々だけれど(^_^;) ではでは、みんなで だみんぎーしゃん あっ(-m-) みんなでハピハピ〜〜〜 2009.02.26 Thursday
幸せについて感じること。
幸せは向こうからやってくることもある。でもそれは、本当にめったにないこと。本来幸せは向こうからやって来るものではない。 幸せは与えられるものでも、誰かが準備してくれるものでもない。 幸せは、自分で作るもの。 だから、幸せになりたいなら、まず最初にしなくてはならないことがある。 それは……。 思い出すこと。 自分には、幸せを作る力が備わっているということを。 そして、幸せを自分で作ろうとしてみると、自分は一人ではないことに気がつくはず。 もちろん、足を引っ張ろうとする人もいる。でも、手伝ってくれる人もいるのだ。 幸せを作ろうと努力する人を、見ているのは楽しいし、手伝うことはそう難しいことではない。しかし、幸せを自分で作ろうとはしないのに幸せを求める人を手伝うのはとても難しい。幸せを作らせようとしてもそう簡単にはいかない。良く言うところの、馬を水場に連れて行くことはできても、馬が水を自分から飲まなければ、水を飲ませることはできないのだと。自分で幸せを作ろうとしない人に、幸せを作らせようとするのは困難なのだ。かといって、幸せを与えれば、与えられるのが当然と思って貪るだけ。 だから、幸せになりたいなら、まず、思い出すことから始めよう。自分が、幸せを作り出すことができるということを。自分の幸せは、自分で作り出すのだと言うことを。 さて、私が 「ARIA」を好きなのは、このコミックが、幸せを見つけ出すことを描いているからなのだと思う。 例えば、この第4巻に収められている第19話。 主人公の指導者は、ウンディーネの中でも三大妖精と称されている人。その指導者は伝説の大妖精と言われている人。その伝説の大妖精に、立派な一人前になるための秘訣を聞きに出かける話。 その伝説の大妖精との会話。 「あの子(今の指導者)は、何でもかんでも楽しんでしまう名人なのよ」 「…楽しむ?」 「そう」 「たったの…それだけなんですか?」 「そう たったのそれだけ」 「…でもそれだけじゃ 苦しい時や悲しい時はどうすれば?」 「ほっほっほっそうねぇ そんなモノはより人生を楽しむための隠し味だと思えばいいじゃない 自分の中で変えてしまえばいいのよ なんでも楽しんでしまいなさいな とっても素敵なことなのよ 日々を生きてるっていうことは 頑張っている自分を素直に褒めてあげて 見るもの聞くもの触れるもの この世界がくれるすべてのものを 楽しむことができれば この火星であまた輝くウンディーネの一番星になることも夢じゃないわよ とっても簡単なことなのに みんな つい 忘れがちなのよね」 いや、それ、簡単なことじゃないですからっ 第5巻には、アリスちゃんが、左手は役に立ってないへたれだと思っていたのが、実は気づかないうちに色々と蔭ながら支えてくれているということに気がつくという変わったお話もあります。 隠れた幸せ、隠れた楽しみ、隠れた良いことに気がつくこと、それが、ARIA の中にたくさんあるので、私は好きなのです〜〜〜 ではでは、みんなで だみんぎーしゃん あっ(-m-) みんなでハピハピ〜〜〜 JUGEMテーマ:漫画/アニメ 2009.02.18 Wednesday
【ネタバレ】ハリー・ポッター原著第7巻第26章、メモ(2/2)
第26章の続きです。 この章(第26章)前半へ ●p.430 ドアが後で閉まると、Harry は透明マントを脱ぎました。Travers も Bogrod (年配の goblin の名前)も服従の呪文が効いているので大丈夫です。 怪しまれていてマズいのですが、今さら引き返すわけにも行かず、先へ進むことにします。 カートに Travres を乗せる余裕がないので、彼を置き去りにしていきます。 カートは猛スピードで降りていきます。 ●p.431 ヘアピンカーブを曲がった先で、線路に滝が落ちかかっていました。それに突っ込み、カートはひっくり返り皆投げ出されました。Hermione の「Cushioning Charm」でケガをせずに着地。しかし変身の魔法は全部解けてしまいました。「Thief's Downfall!」だと Griphook は言います。服従の呪文も解けてしまうようで、再び Imperio を掛けます。 ●p.432 大勢こっちへやって来る音が聞こえます。Hermione が、「protego!」と唱えて、滝の水を堰き止めて逆流させました。 Ron が帰るときの心配をしますが、Harry はその時に考える、と行き当たりばったりです。 何かが近くでガランガランと音をさせて動いているのが聞こえます。 角を曲がると、巨大なドラゴンが、奥の4〜5つの金庫の前に立ちはだかっています。 岩の床に鎖でずい分長いことつながれていたらしく、なんだかみすぼらしくなっています。目も濁っています。羽を広げるとあたり一杯一杯になりそうです。 突然ドラゴンが吼えて火を噴き、皆、角の手前まで退却します。 Griphook によると、目があまり見えなくなってるので、その分なおさら凶暴になっているとのことです。 「Clankers」をならすと、ドラゴンは引っこむので、その隙に、Bogrod が金庫のドアに手をあてなければならない、ということです。 今度は、「Clankers」を鳴らしながら、角を曲がっていきます。 ●p.433 ドラゴンはひと吠えしてから退きました。 Harry が Bogrod に、金庫のドアに手をあてさせるとドアは溶けるように消えました。中はほら穴のような空間にびっしりと金貨やなんかが詰まっています。 探すんだ、早く! 中へ入ると、扉が現われて閉まり、閉じ込められて真っ暗闇。 Griphook は、出るときには Bogrod が出してくれるから大丈夫だと言います。 「Lumos」で杖灯りを点けて探します。 Hermione が「ひょっとしてこれは?」と言いかけて急に叫び声をあげました。 Harry が振り向くと、彼女の手からゴブレットが転がり落ち、それは途中でたくさんのゴブレットの滝となって四方八方に転がって床をうずめ、元のゴブレットはその中に紛れ込んでしまいました。 Hermione はヤケドをして火ぶくれになった指を吸いました。 「Germino と Flagrante 魔法が掛けられている」と ●p.434 Griphook が言います。(Germino は、germinal(発芽する、生産する)を連想させる呪文名、Flagrante は、flagrant(赤々と燃えさかるという意味の「古語」らしいです)を連想させる呪文名) 「触るものはなんでも灼き、そして増殖する、でもコピーには価値がない」とGriphook。 触らないように、というそばから、Ronの足が床のゴブレットに触れて、新たに20くらいコピーが増え靴が焦げました。穴熊の彫り込みのある小さな金色のゴブレットを探します。またはRavenclaw のシンボル鷲の付いている物を。 今度は Harry がGalleon金貨の偽物の滝をこさえてしまい足の踏み場が無くなり、しかも室内は暑くなってきました。 ありました! 上〜〜の方にあります。 しかしどうやって手に入れればいいのでしょうか? Hermione が呼び寄せ呪文を唱えますが、効きません。 ●p.435 外からは物音が近づいてきます。 Hermione の、「Levicorpus」の呪文で、逆さ吊りに浮き上がりながら、Harry は、Gryffindor の剣を Hafflepuff のカップの取っ手に引っかけることができましたが、その途中で、鎧兜にぶつかってしまい、多量のコピーが雪崩れ落ち全員複製の下に埋もれていきます。 Griphook は、指の先だけ残してすでに埋もれています。Harry はその指を掴んで引っ張り上げました。Griphook は火ぶくれになっています。 「Liberacorpus!」の呪文で、下に降りましたというか落ちました。 ●p.436 増大する宝物に着地したとき、剣を取り落としてしまいます。Griphook に、「それを取れ」と叫びます。 Griphook は Harry の肩によじ登り、剣を発見して飛びつき、Hafflepuff のカップは宙を飛び、Harry は、それをダイビングキャッチ。手が焼けるのがわかりますが、手を離しません。どんどん複製がこぼれ落ち、金庫内は複製で一杯になり、扉が開いて複製と共に Harry 達も外へ雪崩れ落ちます。 カップをポケットへねじ込み、剣を取り返そうとしますが、Griphook は Harry の肩から飛び降り取り囲んでいる goblin たちに、剣を振り回して「泥棒だ泥棒だ。助けてくれ」と叫び、人混み(goblin 混み??)に紛れ込んでしまいました。 脱出するには中央突破しかありません。「Stupefy」呪文を連発して活路を開きます。 ●p.437 魔法使いが何人か援護に駆けつけてくるのが見えます。 が、ドラゴンが吼えて火を吐き、魔法使い達は退却します。 Harry はひらめき、ドラゴンの枷を外して、3人でドラゴンによじ登ります。 ドラゴンは一声吠えて立ち上がり、翼を広げ Goblin 達を薙ぎ倒しました。 ドラゴンは火を吐き爪で引っ掻いて狭いトンネルを広げ脱出路を造ろうとしています。すごい音と砕けた岩が飛び散る中、Harry はしっかりと目を閉じ伏せるしかできませんでしたが、Hermione は「Defondio」と叫んでドラゴンの手助けをしました。 Harry と Ron も彼女に倣い、呪文で天井を吹き飛ばしていきます。 地下湖を過ぎるまでうなりながら這っていたドラゴンは、 ●p.438 自由と広い空間を感じ取ったようです。後ろは瓦礫の山で、追いかけてくる goblin 達の音も遠ざかっていきます。 ドラゴンのパワーと3人の魔法でついに、大理石のホールに出ました。 goblin や魔法使い達は逃げ惑い、3人を乗せたままドラゴンは入口の扉をぶち破り外へと飛び出しました。 第26章、終わりました。またしても手に汗握る大活劇でした。最初から誤算続きでハラハラドキドキ。どんどん追い詰められて、どうなることかと思いきや、突然の大逆転劇。相手の仕掛けたトラップを逆用して脱出なんて〜〜〜。 しかし、Griphook には、しっかり Gryffindor の剣を持って行かれてしまいました。せっかく Horcrux を手に入れたのに、どうやって破壊するのでしょう……。 この章(第26章)前半へ 2009.02.18 Wednesday
【ネタバレ】ハリー・ポッター原著第7巻第26章、メモ(1/2)
J.K.ROWLING HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS --- CHAPTER TWENTY-SIX --- Gringotts (p.419 - p.438) (2008.9.5 - 2008.12.7) タイトルは「グリンゴッツ」。ダイアゴン横町にある魔法世界の銀行です。 今から、グリンゴッツの貸金庫の金庫破りをしに行くんでしたね。 ●p.419 計画ができ、準備が調いました。マルフォイ邸で Hermione が着ていたセーターからベラトリックス・レストレンジの髪の毛を採取して、それでポリジュース薬を作り、Hermione が飲みます。ベラトリックスから奪った本物の杖を持って行くことにしますが、Hermione は、その杖を嫌っています。 ●p.420 その朝、Ollivander さんは、Luna に、新しい杖を送ってくれました。自分の杖を無くした Hermione も、自分にも作ってくれるといいのにと言ってます。 Harry は、Draco Malfoy から奪ったサンザシの杖を持っています。これは Hermione の杖と同じくらい Harry の意に沿いました。Hermione は、Bellatrix から奪い取ったのではないので、杖が従おうとしないのでしょう。 Harry が Griphook にいうには、明日の朝、出発する、見送りは不要と Bill と Fleur に伝えたとのこと。また、戻る予定もないこと。Bill から別のテントを借りました。 ●p.421 Gryffindor の剣を Griphook に渡さずに済ませる方法は疑問のまま残っています。Hermione は反対していますし、何より、Griphook は、3人を5分間さえも3人だけにさせてくれません。 前の晩は眠れませんでした。魔法省への侵入の時は、興奮していましたが、今回は不安です。 もう5月になっています。土が剥き出しの Dobby の墓には緑の芽が伸びてきました。数年の内には、墓は花に覆われることでしょう。今になってみると、これよりもっと立派な埋葬場所はないように思います。しかし、Dobby を残していくのは心残りです。 ●p.422 Dobby がどうやってHarryを助けにどこに来ればいいのかを知ったのか、Dumbledore の青い目を見た鏡の破片の入ったポーチに思わず手を伸ばしました。 と、ドアが開く音がして、Bellatrix Lestrange が Griphook とともにやってきました。 これが Hermione であると分かっているのに、嫌悪感がしました。 Ron は Hermione に魔法で顔を変えてもらっています。 いよいよ出発です。星明りの元の貝殻別荘を振り返り、それから、境界線まで移動します。 ●p.423 Griphook は Harry によじ登り、二人は透明マントをかぶります。 いよいよ出発です。姿くらましで、Charing Cross Road に着きました。 漏れ鍋はかなりさびれています。Bellatrix の姿に、そこにいた二人の客は影に引っこみます。 壁を杖で叩いて Diagon Alley への入口を開き入ります。 ●p.424 店が開く前の時間で、歩いている客もほとんどいません。通りは様変わりして、多くの店が閉店していて、代わりに闇の魔術専門店が幾つかできていました。Undesirable Number One と書いたポスターから Harry 自身の顔が彼らをにらみつけています。 何人かが戸口にうずくまっています。 物乞いが Bellatrix の姿を見て逃げ散ります。 「俺の子供をどうした」と Bellatrix 姿の Hermione に掴み掛かってくる男がいます。大きな音と赤い光がして、その男は失神しました。Ron がしたようです。 Diagon Alley への二人の登場は目立ってしまったようです。Harry はここで引き返すかどうかと迷います。 Bellatrix が後から声をかけられます。 ●p.425 Travers が声を掛けてきたのでした。Griphook が名前と、死喰い人であることを教えてくれました。Xenophilius の家に呼び出された死喰い人の一人です。「逃亡」のあと Malfoy 家にいた者たちは皆閉じこめられたと思っていたが、と Travers は Bellatrix 姿の Hermione に疑いの目を向けています。 一生懸命 Bellatrix の尊大な風を真似して、誤魔化しに入る Hermione。 Travers は、Hermione のいいわけを聞いて、少しは疑いを解き、Wandless のことをべらべらしゃべり出します。(Ron が倒した男達をそう言うようです。純血でないとして杖を取り上げられちゃった魔法使い達ですね)。 ●p.426 Travers は、Bellatrix の杖のことに思いが至ります。ずい分間違った話を聞いていると Bellatrix は強弁します。 次に Ron のことを聞かれます。Dragomir Despard という名前で、Transylvania から来た、とかねてから準備してある架空の設定を話します。 最後に、こんな時間になんの用事で?と言う質問を Travers がします。 Travers も、Gringotts 銀行に用事があるとかで、同行することになっちゃいました。一番避けたかった状況です。 すぐに銀行に着きました。 ●p.427 Griphook から警告を受けていたとおり、入口の両脇にいた goblin の代わりに魔法使いが立っています。細長い金色の棒を持っています。 Travers が「Probity Probes」だ、と言い、先に棒での検査を受けました。 Harry は二人に「Confundo」の呪文(錯乱の呪文)を掛け、Hermione 達は検査を受けずに入れました。 11歳の時初めてここに来た時のことを思い出しました。 ●p.428 Travers が先に自分の鍵を見せて手続きします。 Hermione を見て、goblin が何か卑屈な態度で話しかけてきます。 身分証明を求められました。杖を調べるといっています。多分杖がハリー達に取られたことが知られているでしょう。Griphook が Harry に Imperius Curse (服従の呪文)を掛けよと言います。言われたとおりに服従の呪文を掛けました。 goblin が「新しい杖をお求めになったのですね」と、ごまかされてしまいますが、今度は Travers が、どの杖作り職人の?と不審がります。 ●p.429 Harry は、反射的に Travers にも「Imperio!」と呪文を掛けました。 年配の goblin が若い goblin を呼んで「Clankers」を持ってくるよう言いつけました。 年配の goblin が Hermione たちを案内しようとしていると、他の goblin が待ったを掛けます。Lestrange の金庫には特別命令が出ていると。しかし、年配の goblin は服従の呪文が効いているので、その警告を無視して、Hermione たちを案内します。 Travers はボウッと突っ立ったままだったので、Harry は着いて来らせます。 2009.02.13 Friday
朝から吹き荒れておりました。
春一番。 一番と言えば。電話は2番。3時のおやつに文明堂。わかる人だけ解ってください orz 立て看板が凶器と化して道路を移動しておりました。 ガタガタビュービューと音がすごい。 外に出てみると、生暖か〜〜い風。南西の風です。 昨日は黄砂も多量に降ったみたいだし、今日も一緒に黄砂が待っているのかな。 夕方には小雨に。風も控え目になりました。 これからは、三寒四温、かな。 暖かい日になるかな? いつまでも陽だまりでぬくぬくと惰眠を貪りたい不思議猫でした。 ではでは、みんなで だみんぎーしゃん あっ(-m-) みんなでハピハピ〜〜〜 2009.02.08 Sunday
【この本との出会い】 ほかのノベルを探してまして。本屋の一番下の棚を見るためにしゃがみました。普通その位置は面倒なのであまりよく見ないのですが。 普通背表紙を表に出して本というのは並んでいるわけです。 ところがポッカリ穴が開いているようになっていまして。 そこは、背表紙じゃなくて、ホントの表紙をこちらに向けて本が並べてあるスペースでした。何冊分かを占有しちゃっているんですね。でさらに、その贅沢なスペースの使い方をしている本が最後の1〜2冊になっちゃってたので、穴が開いているようにポッカリスペースがあるように見えたのでした。 下の棚なので、奥にハマっちゃってる本が何なのかは分かりません。なので、しゃがんで覗き込んだのですが。 興味関心のあるジャンルの本ではありませんでした。 なあんだ、で終わるところだったのです。 ところが、そのスペースの左右両側には普通に、背表紙をこちらに向けて本が並んでいるわけで。 右側に並んでいる、背表紙をこちらに向けている本があったのですが、そのポッカリ穴が開いたようになっているせいで、その本の表紙が見えたのです。 帯が見えました。 「――残酷な奇跡に、私はなにをのこせるだろう。」 と帯に黄色い太丸ゴシック体の文字が並んでいました。 うまいコピーじゃないですか〜〜。 そしてその上に、「聖女と騎士、そして、町娘だった少女の出会いと別れの物語」 ふ〜〜〜ん。 ありがちな話やね でもなんとなく手にとってみました。 パラパラと適当にめくってみると。 活字の、字詰めの感じが大変よろしい(←そこかよ) ちょろっと読んでみると、なんだかとっても読みやすい。 この二つは私にとってはとても重要な要素。 文章の感じ、テンポが大変心地よい。 一応そこまでで本は元に戻して、お目当ての本を探してみたけれど、見つからなかったので、また戻ってきてこの本を再度手にしてみました。 さっきとは別のページをめくってみました。 やっぱり読みやすい。 買い! 決定 長い経緯で申し訳ありません。要するに偶然が重なって手にしたということです 【本の感想】 帰りの電車の中で開いてみました。 お、面白っ でどうなる?どうなる?と、先を読み急いでしまいます。が、文章が読みやすく、話の展開も早いので、読み飛ばさなくても、心地よい展開速度です。 あっという間に降りる駅に着いてしまい。 その日はもう時間がなくて、終りにしましたが、翌日全部読んでしまいました。 面白かったな〜〜 【本の内容】 これは本の帯の、裏表紙側に書いてある簡単な紹介。 「 『――それはいったい何の真似です。新手の嫌味かなにかですか?』 平凡な町娘だったユーナの日常は唐突に失われた。真っ白い空間で出会った正体不明の光に請われるがまま、美しい聖女の身体に入って生活することになってしまったユーナを待っていたものは、聖女の婚約者である第一神聖騎士アシュートの思いがけない侮蔑のまなざしと、侍女たちの努めて無感動な表情、そして、王宮をつつむ張りつめた空気であった。わけもわからず混乱のまま、それでもなんとかやっていこうとするユーナであったが、ある夜、螺旋階段の奥に潜む聖女の罪を知り……!? 」 ※ここからネタバレです。 というわけで、平凡な町娘ユーナが事故で急死。ところが、神々(?)の勝手な都合で、同時に入水自殺を図った聖女の身体に、ユーナの魂は宿ることになったわけです。しかも一応期間限定、最長1年。その後は元の聖女の魂が戻ってくるらしいです。 この聖女は、噂では聞いていたけれど、姿見で見るとユーナ自身が絶句するほどの絶世の美女。でも、周りの態度は非常に冷たくて居心地が悪い。 後見人と自称する男は、つかみ所のない正体不明な感じの男であるけれど、この男に、たちどころにいつもの聖女とは違うと見破られてしまいます。 いつもの聖女は、「気まぐれで、冷血で、残忍で、どうしようもなくわがまま」「絵に描いたような悪女」(from p.161)だったのです。何か言うと侍女は怯えるし、丁寧な言葉を口にすると皆絶句して、今度はなにをたくらんでいるのだろうとさらに怯えまくる始末。 いったい、この聖女ってどんだけ、ひどい言動してたんだ??? でも、実際は予想より遥かに……もっとひどかった orz。 地下牢を作らせて、気に触るものを片端から投獄し拷問に掛け、一度そこへ入れられたら生きては出られないという……。 悪女なんでもんじゃなくて、悪魔のような女でした。 そんなとんでもない女の身体に入ってしまった純朴な町娘のユーナは、いったいどうすればいいのっっ…… ということで、読者は、ユーナと一緒に、次々と、この「聖女」シェリアスティーナ様の過去の悪行を周りから知らされ、絶句するわけです。 なにか償いをしようとしても、周りから返ってくるのは「なにを今さら」というさらに冷たい視線。 いあもうハラハラ(?)ドキドキ。一気に読めますね〜〜 【突っ込みなど】 なかなか感動的な部分もあり、良かったです。 ただ終り方がちょっと、こなれていない感じがして、え、これで終り??とか思ってしまいました。 元々ネットで公開されていたということで、公開元へ行ってみると(検索するとすぐわかります)…… (1)出版に当たりかなり筋が変わっている。オリジナルストーリーはまた少し違う方向でまだ未完結。こちらも読んでみましたが、もっと感動的で面白いです。 (2)本の方の続編が2009年11月4日に、出版が決定。だそうです。続編があるということで、なんとなく中途半端な終り方も納得できます。ネット上のオリジナルストーリーとは別の展開をしているので、本の方ではどんな続きになるのか今から楽しみです。 も一つ突っ込み。 出版から、2008年8月までの間、特別番外編という短編「アヌジークの扉」というのがネット上で、公開されていたらしいです。 この本の出版は、2008-2-18。出版側としては、半年も公開していたら、読者サービスとしては十分、という感覚かもしれませんが、出版後1年経って、ようやく書店店頭でこの本を買ったこちらとしては、「新しい本を定価で買った」にもかかわらず、「賞味期限切れの古本を定価で買わされた」ような気分になって、盛り下がってしまいました。ちゃんと金払ってるのに〜〜〜。読ませろこら〜〜〜〜(`m´#)ムカッ。(問い合わせ・要望が多いらしく、期間終了なので、絶対公開しませんみたいなだめ押しコメントがサイトに……)。 なので、これから買う人は、その点は了承して買うように いや、そういうのなしでも、絶対、買う価値ある面白さでした〜〜 久しぶりにツボハマり。 ではでは、みんなで みんぎーしゃん あっ(-m-) みんなでハピハピ〜〜〜 追加(2009/2/11) 【Web版のつっこみ】 サイトはこちらで、Web版のトップはこちら。 ストーリーがちょっと違うのは先に述べましたが、シェリアスティーナが何故ああなってしまったのか、「本」版ではいまだ伏せられている部分がWeb版にはもう書いてありますね〜。「本」版と同じ設定なのか否か〜〜。ワザと外される可能性も o(^-^)o ワクワク で、Web版の方もすごく読みやすい文章・文体。私にとってはまったく違和感がないのです。 なので、なおさら、次の言いまわしが引っ掛かりまして。 “『死』の力を増長させる”(能力) “「死」の力を、増幅させる”(以上第56章より) 「早死にすることになる」という意味あいで使われているのですが、それを普通「死の力」とは言わないですよね〜〜。平たく言えば「早死にさせる」(能力)ということなんですが、まあ、「死」という言葉を使うなら、死を引き寄せるとか死に誘うとか、死をもたらすとか、死を招くとか、死を早めるとか。「死」にこだわらなければ「命を縮める」でも十分な気が どうしても「死」を使うとしても、「死を早める力」とかで良いのでは〜??とか思ってしまいます。なんかわざわざ「死の力を増長」「死の力を増幅」という表現にこだわっているのは、なにか、後で「死を早める」「命を縮める」ではうまくいかない何かがあるのでしょうかね〜〜〜 Web版はつい最近第65章が公開されたようです。第1章の時から見ていた人は、ずい分と長く待ちながら読んでらっしゃるんでしょうね。私なんか完結寸前(多分)からスタートなので、一気に読めて幸せ者です では、再度、みんなで みんぎーしゃん あっ(-m-) みんなでハピハピ〜〜〜 |
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