2024.01.03 Wednesday
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森の日溜り猫溜り日溜りでまどろむ猫の夢うつつ
since 2006/10/31 ↓シリーズものの目次を作りました 2009.01.08 Thursday
【ネタバレ】ハリー・ポッター原著第7巻第25章、メモ
J.K.ROWLING HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS --- CHAPTER TWENTY-FIVE --- Shell Cottage (p.406 - p.418) (2008.8.17 - 2008.8.26) Cottage は、郊外の小別荘。小さな家のことと辞書に書いてありますが、第24章で、2階に3部屋有ることが書いてありました。すなわち日本の感覚でいえば、やはり小別荘、大きめの一戸建てのサイズは優にある感じです。 ここでは、「貝殻別荘」と訳出しておきます。無理に訳さず、「シェル・コテージ」としておいた方が、瀟洒な感じがしていいかもしれません。 ●p.406 Bill と Fleur の別荘は、海が見下ろせる崖の上にポツンと立っていて、壁の漆喰には貝殻が塗り込められています。別荘の中でも庭でも潮騒の音が巨大な生き物の寝息のようにいつも聞こえています。Harry はその後の数日間、ほとんど崖の上に出て過ごしました。 ニワトコの杖取り競争を放棄したことで、不安が募ります。今まで「何かをしない」決定をしたことなど無かったように思います。Ronが言うだろう色々な疑問に対する答を Harry は持っていません。Voldemort がニワトコの杖を入手するのを妨害しなかったのがおかしかったのかどうか、なぜそう決定したのか、自分でもうまく説明できません。Hermione の援護射撃も Ron の疑問と同じくらい Harry を混乱させました。 ●p.407 どっちの道を行くか決定してしまったのに、それで良かったのかどうか不安で不安でたまりません。 Ron は、Dumbledore が本当に死んだのかとまだ疑っています。もしそうなら、Dobby が何故助けに来たのか、銀色の牝鹿は? グリフィンドールの剣は? 鏡の中の青い目は?? ●p.408 Fleur が嫌々ながらGriphook の伝言を伝えに来ました。 Griphook は3つ有る寝室の内の一番狭い部屋で待っていました。 Griphook は、Harry を手伝う代わりに、Griffindor の剣を貰うと言います。 ●p.409 Griphook は、Griffindor の剣は、元々 Ragnuk の物で、Godric Gryffindor に取られたのだ、だから Goblin の物だと主張します。 3人は席を外して3人だけで相談します。 なかなか相談はまとまりません。 ●p.410 Ron は Griphook を騙す方法を提案しますが、Hermione から厳しく却下されます。 Harry は、Griffindor が Goblin から剣を奪ったというのは誤りだろうと推測しました。 Harry は、金庫に入った後でしか、Griffindor の剣を渡せない、と Griphook に言うが、いつ渡すかについては言明を避ける、という考えを示します。 ●p.411 Horcrux を破壊し終わったら渡すさ。約束は守る。 Hermione は賛成しません。Harry の胸の内に「For the Greator Good」という言葉が蘇ります。 Ron は賛成です。 3人は寝室に戻り、Harry がそのように Griphook に伝えます。 話はまとまり、早速、金庫破りの方法の相談に入ります。 Griphook は、贋の剣を金庫に納めるときに Lestrange の金庫に入ったことがあるそうです。 最も古い家柄の魔法使いだけが地下のもっとも深いところに最高のセキュリティーの金庫を持っています。 相談は数週間に及びました。困難は次から次へと現われ、その一つには、Polyjuice 薬が残り少ないというのもあります。 ●p.412 あと一人分しか有りません。 Griphook と長く過ごせば過ごすほど、Goblin を好きになれないことが分かってきました。思った以上に血に飢え闘争的でした。 Griphook は、足が治ったあとでも、まだ衰弱している Olivander さんと同じように部屋まで食事を持ってくるように要求し、それを断られると渋々皆と同じテーブルに着きましたが、同じ食事は拒否し、生肉の塊と根菜とキノコを要求しました。 特に Fleur はストレスがたまっているようです。元はと言えば、Harry が Griphook が必要だと言ったので Griphook が貝殻別荘に残ることになったのですし、Weasley 一家が仕事できなくなったのも Harry のせいなので、Harry は申し訳なく思っています。 4月のある風の強い夕方、Harry は Fleur に謝りますが、Fleur は、Harry が妹の命を救ってくれたことを忘れないと言います。 Gabrielle (Fleur の妹)は本当の危機にあったわけではなかったのですけれど。 ●p.413 その晩、Olivander さんは、Muriel の家に向けて発つそうです。 Harry は、Ron、Hermione と共に間もなく出発することを伝えます。 何言ってるの、ここに居れば安全なのにと言う Fleur は Weasley おばさんに似ています。 ちょうどそこへ、Luna と Dean が流木を両腕一杯抱えて帰ってきました。 Luna は Dean に Crumple-Horned Snorkack の説明をしているようです。 ●p.414 Olivander さんが、Bill に連れられて降りてきました。Fleur が借りていた髪飾りを Muriel に返してくれるよう Olivander さんに頼みますが、それを Griphook は、Goblin が作ったものだ、と言います。Bill が、そして魔法使いが代価を払った、とピシャッと言います。 Bill と Olivander さんは、Muriel の家へ向かって出発しました。 間もなく Bill が帰ってきて、Muriel の家にいる皆(両親と Ginny、George & Fred、Muriel)の様子を話します。 ●p.415 Luna が、父親の作った髪飾りについて話しているとき、外で大きな音がしました。 皆がサッと警戒しますが、外の人物は Limus John Lupin だと名乗ります。 入ってきた Lupin は「男の子だ!Doraの父親の名を取って Ted と名付けた」と叫びました。 皆が祝福を述べ、Lupin は Harry のところへ来て Harry を抱きしめ、godfather になってくれないかと言います。 ●p.416 Bill が大急ぎでワインを取りに行き、皆で乾杯します。 皆、状況を忘れて、ちょっとお祭り気分です。 Lupin はしばらくいてから、帰ります。 ●p.417 空のゴブレットを台所へ持っていったとき、Bill が Harry に、Goblin のことで忠告します。 Goblin の、所有、支払い、代償という物についての概念は、人間の物とは違う。 Goblin たちにはある信念があり、特に Gringots の goblin 達はそれが著しいだろう。 ●p.418 人間はお金や宝石に関しては信用がならない。goblin の所有権を無視する、と。 Goblin たちにとって、真の所有者は、制作者であって購入者ではない。goblin が作った物の所有権は goblin の視点から見ると、全て goblin にある。 購入した物は、お金を払って借りたものとみなされる。人から人へと渡されるべきではなく、購入者が死んだ場合には、goblin に返還されるべきであると goblin は考える。goblin が作った物を、さらなる料金を支払うことなく魔法使いから魔法使いへと引き渡されることは、泥棒と同じだと彼らは考える。 Harry は不吉な感じがしました。 goblin との約束を破るよりは Gringots の銀行破りの方がまだ危険じゃない。と言って Bill の忠告は終わりました。 第25章終わりました。前半は、ニワトコの杖をヴォルデモートにみすみす取られてしまったのを、本当にそれで良かったのか、不安にさいなまされる様子が詳しく書き込まれていました。 ゴブリンとの約束、そして、ビルからの忠告。何やらトラブりそうな予感も。それでも、Griphook の協力を得てグリンゴッツ銀行の金庫破りをしなくてはなりません。さてはてどうなりますやら。 |
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