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    【ネタバレ】ハリー・ポッター原著第7巻第6章、メモ
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      J.K.ROWLING

      HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS

      --- CHAPTER SIX ---

      The Ghoul in Pyjamas

      (p.76 - p.94) (2007.8.19 - 2007.8.26)

       Ghoul は、辞書にも「食屍鬼」として載っているけれど、ハリポタの日本語訳では「グールお化け」となっている模様。
       グリモールドプレイス12番地の上階のトイレには、年老いたグールお化けがうろついているらしいけど。(第5巻)。
       ハリポタの辞典によれば、魔法使いの家に住み着き、パイプを叩いたり、うめいたりするお化けとして描かれているらしいです。
       今回の題名は、そのグールお化けがパジャマを着ている? ?(゚_。)?(。_゚)? という感じの題名。さて、読んでみましょう。


      ●p.76
       ハリーは、Mad-Eye の死に対する自責と悲しみを和らげるためにすぐさま Horcruxes を発見・破壊しに出かけたかった。
       ロンは、17歳になるまでは待てと言う。Horcruxes というのを憚って、「you-know-whats」という表現。(「例のあの人」に習えば「例のあれ」になりますね)。その、例のあれがどこにあるかも分からないし。Hermione が調べている。
       二人は朝食の食卓でたまたま二人になってその話しをしている。あと4日ここに居なければ、というハリーに、ロンはあと5日、と訂正する。結婚式に出ないと、Fleur と Mrs Weasley に殺されるぞ。


      ●p.77
       Mrs Weasley が Hermione と Ron が何をたくらんでいるかを聞き出そうとしてきたから、今度は君の番だ、と Ron。
       Mr Weasley と Lupin も聞いてきたけど、Dumbledore が言うなと言ったと言ったらあきらめたけど、お母さんは違うぞ、と。
       その予言通り、早速 Harry から聞き出しにかかる Mrs Weasley 。


      ●p.78
       Dumbledore の言ったことを Harry は誤解しているのだと説得する Mrs Weasley 。
       Harry 必死に抵抗。
       ここに居る間は、Bill と Fleur の結婚式の準備を手伝ってくれる?と突然の話題変換に戸惑う Harry。
       それから2日間(=滞在2〜3日目)、こき使われまくる3人。
       滞在3日目の夜、夕食の食卓の準備をしている時 Ginny が Harry に、「お母さんは、3人が一緒に集まって話し合いをするのができないようにしているのよ」と声をひそめて Harry に言う。
       「それで、ここでパイを焼いている間に、誰かが Voldemort を殺してくれるとでも?」と Harry は、考え無しに言ってしまい、Ginny が青ざめる。


      ●p.79
       「それをしに(Voldemort を殺しに)行こうとしているの?」とGinny。慌ててごまかす Harry。
       Ginny と二人で話すなんて、Hogwarts のグランドの時以来だと気づく Harry。
       ドアが開いて二人は飛び上がる。Mr Weasley と Kingsley だった。
       夕食に、騎士団のメンバーが加わることが多くなった。
       Dumbledore が死んで、彼が騎士団本部を教えた全員が代わりに秘密の守り人となり、秘密漏洩の危険が高くなったので、本部は、Grimmauld Place から Burrow に移動したのだった。
       もし Snape があそこに再び現われたときのための魔法をMad-Eye が掛けておいたが、騎士団本部をそのままにしておくのは正気の沙汰ではない。
       夕食の食卓は非常に混んでいて、Harry は Ginny の隣に押し込められ、チキンを切るとき手がGinnyに当たらないようにするのが難しかった。
       Mad-Eye の遺体は見つからなかった。←以下、食卓の話題。


      ●p.80
       The Daily Prophet は、ここ数日、沈黙を保っている。
       ハリーが17歳未満なのに死喰い人から逃れるため魔法を使ったことも。
       Mr Weasley が言う。人々は、次に姿を消すのは自分ではないか、次に襲われるのは自分の子供ではないか、と恐れている。Scrimgeour (魔法省大臣=魔法界の首相)は、執務室に一日中閉じこもっている。
       Fleur が「結婚式の日に、Harry をどう変装させるかを決めないと」という。Harry が戸惑っていると、結婚式に来る人は死喰い人ではないが、シャンパンが入った後では、ついうっかり口を滑らす人がいないとも限らない、と。
       Harry は、Fleur がまだ Hagrid を疑っている、と思った。
       Mrs Weasley はやるべき事を書いた長い羊皮紙を見て Ron に部屋を片付けたかと問う。


      ●p.81
       自分の部屋は関係ないじゃんと抗議して逆に叱られる Ron。
       Harry が、手伝うよと言うと、Mrs Weasley は Harry と Harmione とに、それぞれ別の仕事を言いつける。
       Monsieuro and Madame Delacour は明日の朝11時に到着する予定。
       Mr Weasley は、Ted Tonks が送ってくれた、Sirius のバイクの残骸を鶏小屋に隠していた。時間ができたら組み立てなおすのだ、と言う Mr Weasley 。
       鶏小屋から帰ってくると、幸い Mrs Weasley の姿はなかったので、Ron の部屋に滑り込む Harry。
       部屋では母親が来たかと間違えてRonが慌てたが、部屋は片付いておらず、Hermione が座っていた。Crookshanks (ハーマイオニーのペットの猫)もいる。


      ●p.82
       Hermione は、話しながら、本を、本の山へと投げていく。
       Mad-Eye が本当に死んだのか話し合う3人。
       死体がないのは、死喰い人達が、始末したからだろう、Barty Crouch の時は、骨に変えて、Hagrid の家の前庭に埋めた、と Harry が語ると、Hermione が「やめて!」と悲鳴をあげ、急に泣き出す。
       Ron が駆け寄り、手を回し、ポケットを探ってオーヴン掃除に使って脂だらけになったハンカチをポケットから取り出し、「Tergeo」と呪文を唱えた。


      ●p.83
       杖は脂を吸い取り、ほとんど綺麗になったハンカチを Hermione に差し出した。
       Mad-Eye が死ぬなんて想像できない、と泣きながら途切れ途切れに言う Hermione 。
       一生懸命なぐさめる Ron。
       うまく行ってちょっと Hermione を笑わせることができたが、その拍子に Hermione が持っていた本「The Monster Book of Monsters」(怪物的な怪物の本=Hagrid の書いた、魔法生物飼育学の教科書、凶暴ですぐ噛みつく本)をRonの足に落とし、縛っていたベルトが解けて、その本が Ronの足首に噛みついた。
       「ところで、これらの本は、何してるわけ?」と尋ねる Ron。
       Horcruxes を探す旅に持っていくかどうか決めようとしている、と Hermione 。
       移動図書館ごと行くことを忘れてたよ!と軽口叩くRon。
       笑いながらも、仕分け作業を続ける Hermione 。
      (このあたりは、ハリーが居るのに、ほとんど二人だけの世界(^o^)。ロンハー派にはたまらないページですね(^o^) )
       Harry が改まって、二人に話し始める。
       「ボクと一緒に来るって行ってたけど……」
       「そら来た」とRon。


      ●p.84
       無視して、仕分けを続ける Hermione 。大きな声で「聞けよ!」と Harry。
       「聞くのはあなたよ」と Hermione。
       「でも」というHarryに、「黙りなよ」と Ron。
       Hermione の話。
       すぐに出発できるよう準備を進めた。Ron の母の目を盗んで、Mad-Eye の Polyjuice Potion のストックをごっそり持ち込んだのはもちろんのこと、両親に魔法を掛け、名前が Wendell and Monica Wilkins であり、オーストラリアに行くのが夢だったと思わせ、二人は今実際にオーストラリアに行っている。Voldemort の手を逃れるために。Harryのことをちょこっと話してしまったので。
       Horcruxes 狩りの旅から帰って来れたら、魔法を解くし、帰って来れなかったとしても、安全で幸せに暮らせるだけの魔法を掛けてきた。
       Wilkins 夫妻は、自分たちに娘がいるなんて知らないし……
       ……と言いながら、Hermione の目はまた涙で溢れた。
       Ron がまた駆け寄って、手を回し、Harry に、「思いやりのない奴め」みたいなしかめ面をした。
       Hermione に謝る Harry。
       「あなたと一緒に行くと何が起こるか私達は完全に分かっていると言うことを分かりもしないで」といってHermione は、Ron にも何をしたか話すよう促す。


      ●p.85
       Ron に言われて付いていくと、天井裏に、ghoul が。
       「でも ghoul は、普通パジャマを着ないよね?」と Harry。
       「もちろん。それに、赤い髪があったり、イボがそんなにたくさんあったりはしない」とRon。
       形と大きさは人間で、しかも、Ronのお古のパジャマを着ている。
       「こいつはボクさ」とRon。部屋で説明するよ。
       部屋に戻ると Hermione はまだ本を仕分けしている。
       出発したら、あのGhoul がこの部屋へ住む。しゃべれないし、できるのはうなること、よだれを垂らすことと、


      ●p.86
       何か言われたら、頷くことぐらい。こいつは、spattergroit (黒斑病=ロンが聖マンゴ病院に行ったとき、階段の肖像画がロンのそばかすを見て、「重症の黒斑病だ」と言ったというエピソードがある(第5巻?) )にかかったボクになるんだ。
       Harry はまだよく意味が飲み込めない。
       イライラして Ron が説明する。
       3人とも居なくなったら、二人ともHarryと一緒に行ったと思われて、死喰い人達が、情報を聞き出そうと直接家族に向かって来るじゃないか。と Ron。
       幸い、私の両親は、大勢のマグルの間に隠せたけど、と Hermione 。
       ボクの家族を全員隠すわけにいかないから、ボクは重症の黒斑病にかかったということにしたんだ。と Ron。
       伝染性が強いから誰も近づかないだろうし。
       Ron の父親が協力してくれて、Fred と George も、ghoul の姿を変えるのを手伝ってくれた。
       しばらくの沈黙の間も、Hermione は本の仕分けを続けている。
       どんなに危険か十分分かった上で、一緒に来るといっているのだと Harryは分かったが、(それがハリーにとってどんなに大きな事かということについて)何と言っていいのか分からなかった。
       Delacours 家は、なんで結婚式の2日も前に来るんだ? とRon。


      ●p.87
       Hermione の本の仕分けは続く。
       決めなくてはならないのは、出発後どこへいくか、よ、と Hermione 。
       Godric's Hollow にまず行きたいというのはその理由も分かるけど、Horcruxes の方が優先では?
       Voldemort が見張っているのでは?
       それは考えたことがなかったHarry。
       R.A.B.のロケットについて話し合う3人。


      ●p.88
       そして、Horcruxes を手に入れたとして、どうやって破壊するのか?と Ron。
       「調べたわ」と Hermione。
       図書館には Horcruxes に関する本は無かったが……何故か赤くなって、言い訳がましい Hermione 。
       Dumbledore の葬式の後、Horcruxes 探しの旅に出かけると合意してすぐ、階上に上がると誰も居なかったので、試しに「Summoning Charm(召喚呪文=アクシオですね)」を唱えたら、あっさりと窓から飛んできたので荷造りして持ってきた。
       Horcruxes を作るために本を見るんじゃないから、Dumbledore は怒らないわよね? とやっぱり弁解がましい Hermione。
       「なんで僕たちに弁解してんだよ」とRon(←激しく意訳)。
       で、どこにあるの?


      ●p.89
       Hermione は大きな本の山をしばらくかき回して、色あせた大きな黒い皮の本を引き出した。
       「Secrets of the Darkest Art」 Horcruxes の作り方が詳しく書いてあるのをはじめ、悪魔的魔術満載の本。
       おそらく、Voldemort はこの本を読んだだろう。まだ、Dumbledore がこの本を隠す前に。
       Slughorn に Voldemort が Horcruxes の事を尋ねたとき、彼は既に、作り方は知っていて、魂を7つに分けたときに何が起こるのかを知ろうとしていた。
       魂を裂いて Horcruxes を1つ作るだけでも、残りの魂が非常に不安定になる、と本は繰り返し警告している。
       のに、1つではなく6つも本当に作ったなんて信じられない。
       Horcruxes を元に戻す方法もあるが、それは、強い苦痛を伴う。その方法とは、「remorse」(悔恨、懺悔 という感じの意味の単語)
       破壊の方法は、Harry が使った方法が数少ない確実に Horcruxes を破壊する方法の一つ。


      ●p.90
       Basilisk の牙ならたくさん手に入るからラッキーだな。と Ron。
       Basilisk の牙でなくとも、Horcruxes が自己修復できないくらい破壊的な手段であればよい。
       しかし、Basilisk の毒と同じくらい強力な手段はほとんど無く、持ち運ぶのにも危険が伴う。解決しなければいけない問題はまずそれ。
       Horcruxes の中の魂は、その入れ物が壊れれば失われる。


      ●p.91
       入れ物が無傷な間は、その中の魂は、それに近づいた人の中に入ったり出たりすることができる。近づくというのは、心理的な距離が、と言うこと。Ginny はあの日記に心中を打ち明けたので、害を受けやすくなってしまったのだ。Horcruxes を気に入ったり頼ったりするとトラブルに巻き込まれる。
       Dumbledore はあの指輪を破壊できたのだろうか? と考えると、Dumbledore にいろいろ尋ねる機会をみすみす逃してきたように思われた。
       沈黙は突然破られた。寝室のドアが勢いよく開いて壁にぶつかって壁を振るわせた。
       3人と1匹のそれぞれの驚き方が書いてあります。
       怒りまくった Mrs Weasley 登場。
       夫人の寝室に積まれている結婚祝いを整理するのを手伝いに3人は階下へ。
       まるで house-elf になったみたい、と Ron。結婚式が終わったら幸せだろうよ。
       まったく。そしたら、Horcruxes 探しなんか休日みたいなものだな? と Harry。


      ●p.92
       翌日の午前11時に、Delacour一家が到着予定。(=滞在4日目)
       身支度して裏庭へお出迎えへ。
       庭も小綺麗になっている。
       Delacour一家がPortkey で到着する予定の、近くの丘の上まで、Mr Weasley が迎えに行っている。
       Mr Weasley の普段と違った高い笑い声が聞こえ、Fleur の母が登場。
       Fleur の父、Monsieur Delacour は背が低くて小太りで、Fleur の母ほど魅力的とは言い難い。
       しかし、人は良さそう。Mrs Weasley に抱きつきキスを。


      ●p.93
       Madam Delacour、(=)Appolline も、Mrs Weasley にキス。
       Delacour 夫人は、フランス語で「初めまして」。「あなたのご主人がとても面白い話をしてくださって」にMr Weasley がまた声高に笑うと、Mrs Weasley が冷たい一瞥、途端に静かになる Mr Weasley 。
       それから、Fleur の妹、Gabrielle。彼女は、11歳、ミニ Fleur。Mrs Weasley ににこやかに笑いかけ抱擁し、それから、Harry に流し目してウインク。Ginny がわざとらしく咳払い。(←ここもかなり意訳)
       Delacour 一家は、手助けになる、愛想の良い客であることがすぐわかった。
       Madam Delacour は家事の魔法に詳しく、Gabrielle は何か手伝おうと姉につきまとっていた。
       しかし、Burrow は狭い。Weasley 夫婦は、Delacour 夫婦との激しい譲り合いに打ち勝って、居間で寝ることに。


      ●p.94
       Gabrielle は Fleur と Percy の部屋で。Bill は Charle と。
       一緒に計画を練る時間は事実上皆無、混み合った家を抜け出すため、3人はやけくそで鶏に餌をやることを申し出た。
       しかし、その会合はすぐに、洗濯物カゴを抱えてきた Mrs Weasley にくじかれた。
       Mrs Weasley は少し疲れた様子。
       安全のための魔法だらけのこの場所で結婚式を準備するのは大変、と。
       誕生日のお祝いはどうしたい? 17歳の誕生日というのは何はともあれ大切な日だから。
       普通の夕食にして、結婚式の前日だから、と Harry。
       それでいいの? Remus と Tonks は呼びましょうね、Hagrid は?
       ということでハリーの誕生日の招待客も決まったようです。
       Mrs Weasley が杖を振ると、洗濯物が飛んで物干しロープに自分からぶら下がった。
       Harry は自分が Mrs Weasley に与えている不自由と苦痛とに大きな remorse の波を感じた。
       (これは普通に、申し訳なさ、を感じた、でいいと思いますけど、Horcruxes を元に戻すときに必要な物も同じ単語 remorse が使われていたので、なんか伏線かもと思い、ちょいと書いておきます。)


       第6章、終わりました。長かったです。8日間かかってるし。
       Horcruxes 探し&破壊の旅へ向けての、Harry、Ron、Hermione、Ginny、Mrs Weasley それぞれの思い、気持ちを中心に話しは進んでました。
       Mrs Weasley の、なんとか危険なことをさせまいという母心。
       Hermione の努力。両親に自分を忘れさせてまで。思わず泣いてしまう Hermione がかわいかったですが、Ron としっかり恋人してます。それから、Horcruxes についてもしっかり調べ上げているし。で、Horcruxes の事が読者にも大分分かりました。
       Ron の大計画は、どことなくユーモラス。でも本人はもちろん大まじめ。章の題名は、今回はそのまんまでした。それ自体が奇想天外。


       第2章〜第4章は、ハリーがダーズリー家を出る日、そして、Burrow 滞在1日目の話し。
       第5章もその日の残りから始まって、滞在2、3、4日目の話しです。なかなか先へ進みませんね〜。
       どうやら滞在5日目がハリーの誕生日、7月31日、そして、6日目が8月1日、Bill と Fleurの結婚式という日程のようです。出発は7月27日だったという事になりますね。
       Bill は Ron の兄、Fleur は、炎のゴブレットで出てきた、三大魔法学校対抗試合の競技者の一人で、祖母が ヴィーラ(魅力的な女性の姿で男性を惑わす妖精)という設定でしたが、p.92〜93からすると、母方の祖母のようですね。Fleur の母に ヴィーラの血があるようで、Mr Weasley が舞い上がってます。その血をひく Gabrielle と Ginny との水面下の火花も(^^;;;。やはり炎のゴブレットの三大魔法学校対抗試合の第2の課題で Gabrielle も登場してましたね。



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      【ネタバレ】ハリー・ポッター原著第7巻第5章、メモ
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        J.K.ROWLING

        HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS

        --- CHAPTER FIVE ---

        Fallen Warrior

        (p.58 - p.75) (2007.8.16 - 2007.8.19)


        ●p.58
         バイクの残骸の中で起き上がろうともがくハリー。Voldemort がなぜ消えたのか、いつまた襲ってくるのか。沼から脱出しようと這っていくと大きな塊に出くわした。Hagrid だ。
         呼んでも答えない Hagrid 。突然知らない男の声で名前を呼ばれた。庭に墜落しちゃってるという女の叫びも。
         答えない Hagrid に呼掛けながら崩れ落ちるハリー。
         暖かい居間で目が覚める。肋骨と右手が焼けるように痛い。折れた歯はまた生えている。額の傷跡はまだズキズキする。
         Hagrid は大丈夫だと話しかけてくる声。


        ●p.59
         ハリーの折れた肋骨と歯と右腕を治したという男は、Ted Tonks、Dora の父だと名乗った。
         事情を尋ねる Ted。
         死喰い人と闇の帝王に追いかけられたというハリーに、今日移動するとは知られていないのに?と Ted。
         守護呪文により、彼らはここから100ヤード以内には近寄れない。
         それでハリーがその境界を越えたときに Voldemort が消えたのだとハリーは分かった。この呪文が効き続けてくれればいいが。
         Hagrid が足を引きずりながら部屋へ入ってきた。ハリーをぎゅっと抱きしめ、治った肋骨をもう一度折りそうだった。


        ●p.60
         Hagrid の後ろから部屋に入ってきた女性を見て、ハリーは「オマエは!」と叫んで杖を引き抜こうとしたが、杖はポケットの中にはなかった。「杖はここにある」とTed が差出し、「それから、その人は私の妻だ」と。
         娘の安否を尋ねる Mrs.Tonks にハリーは罪悪感を覚える。ポートキーを使って集合場所まで行けば消息は分かるだろう。
         Ted の案内で、ポートキーの置いてある場所へ移動。


        ●p.61
         ポートキーはヘアブラシだった。ポートキーで「隠れ穴」の庭に移動(と言うか落ちた)。Mrs Weasley と Ginny が駆けてきた。
         何が起こったの? ほかの人たちは? と叫ぶ Mrs Weasley 。どういうこと?まだ誰も戻ってないの?と ハリー。死喰い人達が待ち伏せしていて、お互い他の人がどうなったか分からない。と事情説明するハリー。


        ●p.62
         とにかくひたすら逃げるしかなかったから。と言いながら自己正当化・弁解に感じてしまう。でも Mrs Weasley は「無事で良かったわ」と言って抱きしめてくれた。
         最初に、Ron と Tonks のポートキーだけが戻ってきた。次に、お父さんと Fred もポートキーだけ。あなたと Hagrid が3番目、と Ginny が教えてくれた。George と Lupin があと数分で来るはず。
         Mrs Weasley が Hagrid にブランデーを持ってきたときに、Lupin と George が出現。George は気を失っていて顔は血まみれだ。ハリーは、Lupin と二人で George を家に運び込む。George の片耳が無くなっている。
         Lupin は突然ハリーを掴むとHagrid のいる台所へ引きずっていく。


        ●p.63
         Lupin は、ハリーと Lupin しか知らないことを質問する。それにハリーが正しく答えてようやく Lupin はハリーを放した。今日のことが Voldemort に知られていたと言うことは、この計画に直接関わっている者が裏切っている、と Lupin。
         もし誰かが裏切っているなら、Voldemort は最初から自分を追っていたはずだと反論するハリー。
         Lupin は、ハリーが本物とバレてしまったことを重視、説明を求める。ハリーは状況を思い出して語る。Stan Shanpike がおそらく服従の呪文で従わさせられていたので、殺すまいとして武装解除呪文を使った。


        ●p.64
         命が危ないって時にそんな呪文を使っている場合か!とあきれるLupin。
         以前ハリーが Voldemort に対して武装解除呪文を使ったことは大勢の死喰い人達が目撃している。死の恐怖の時にその呪文を使うのは普通ではない、今晩死喰い人達の前で再びそれを繰り返したのはほとんど自殺行為だと指摘する Lupin。
         ハリーは Lupin が自分を馬鹿にしていると感じた。
         庭に二人の姿が現われた。


        ●p.65
         Harmione と Kingsley だった。
         Harmione はハリーの腕に飛びこんできたが、Kingsley は硬い表情で、Lupin に質問をする。
         Lupin が正しく答えてようやく警戒を解く Kingsley。
         「誰かが裏切った」と Kingsley。
         「でもハリーが7人いるとは思っていなかった」と Lupin。
         Kingsley 達は、5人の死喰い人に追われ、その後例のあの人が追跡に加わったが、突然に消えた。
         Azkaban に収監されていたはずの Stan も Travers も追跡者の中に居た。大規模な脱獄が有ったのに政府がもみ消している。
         George の耳を切り取ったのは Snape。


        ●p.66
         4人は静かな夜空を見上げる。Ron は? Fred は? Weasley 氏は? Bill、Fleur、Tonks、Mad-Eye、Mundungusは?
         Hagrid が「ハリー、ちょっと手を貸してくれ」と呼ぶ。George の出血は止まった。Dark Magic で切り取られたのであれば、耳は戻せない。命には別状無いようだ。ハリーは、その場にいる Ginny を抱きしめたかった。その場に Weasleyおばさんが居ることもどうでも良かった。行動に出ようとしたとき、大きな音がして、Weasley 氏が Fred とともに台所から現われた。

        ●p.67
         George は意識を取り戻し、耳が無くなったことを早速ジョークにする。しかし、Ron と Bill がまだ戻ってきてないと聞いて笑顔が消える。
         ハリーが Ginny に合図して一緒に台所を歩いたとき、Ginnyは言う。Ron と Tonks の行き先は近いので、もう戻ってないといけないのに。暗い庭に出るとき Ginny はハリーの手を握った。庭で、Kingsley が行ったり来たりし、Hagrid と Hermione と Lupin は肩を並べて黙って空を見上げながら立っていた。


        ●p.68
         数分間が数年間に感じられた。
         Tonks と Ron が箒で到着。Tonks は Lupin の腕へ、Ron はハリーと Hermione のところへよろよろと。
         Ron はみごと死喰い人を一人失神させた。(Ron と Hermione の微妙なやりとり有り)。Ginny が両親に Ron の無事を知らせに行く。
         Tonks は、Bellatrix が Tonks をしつこく殺そうとした、と Lupin に話す。


        ●p.69
         まだ4人も帰ってきていないことが、冷たくのしかかってきた。
         Kingsley は仕事があるから、と退散。
         Weasley 夫妻が駆けつけて Ron を抱きしめる。
         Thestral が着陸し、Bill と Fleur が怪我もなく降りてきた。
         Bill は硬い表情で「Mad-Eye が死んだ」
         ハリーは、彼の中の何かが彼を置き去りにしてどんどんと落ちていくかのように感じた。


        ●p.70
         Bill が説明する。Voldemort は空を飛べて、真っ直ぐに Mad-Eye と Dung に向かった。Dung はパニクり、叫び、Mad-Eye が止めようとしたけれど、Dung は姿くらましした。Voldemort の呪文が Mad-Eye の顔面を直撃し、彼は、落ちていった。6人の死喰い人が自分たちの周りにいたので、どうすることもできなかった。
         皆室内に戻る。
         悲しみに沈む一同。
         Bill がファイアウイスキーを取り出し、皆に配り、「Mad-Eye」と皆、唱和した。
         「で、Mundungus は消えたんだな」と Lupin が言い、(次ページへ)


        ●p.71
         雰囲気が一変する。「言いたいことは分かる」とBill。
         だが、Mundungus が裏切ったとするなら、彼の示唆したハリーの偽物を作るという肝腎のことを言わないでおくだろうか。だから多分彼は単にパニクっただけ、と Bill。
         Voldemort は Mad-Eye の目論見どうり、Mad-Eye を真っ直ぐ追いかけ、Mundungus が居なくなったら、Kingsley を追いかけた。
         Fleur は、今日ハリーを移動させるということが何故バレていたのか、誰かがうっかり漏らしたとしか説明がつかない、と言う。
         ハリーは、Hagrid をチラリと見た。大好きだし、信用しているけれど、昔、ドラゴンの卵と引き替えに Voldemort に重要な秘密を漏らしてしまったことがある。
         「誰かがうっかり漏らしたとしても、その誰かが自分を Voldemort に売ったとは思わない」とハリーは大声で言った。


        ●p.72
         Mad-Eye は、Dumbledore が人を信用しようとしすぎると酷評していたことを思い出すハリー。
         Lupin は奇妙な、憐れみに似た表情をしていた。
         Lupin に突っかかるハリー。「James に似ているなと思って」とLupin。ハリーの父は、友達を信じ、友達であった Peter Pettigrew に裏切られた。
         Lupin と Bill が Mad-Eye の死体を回収しに行かなくてはと。
         死喰い人が取ってしまわない内に。
         二人は別れを告げて出て行った。
         ハリーの額の傷がまた強くうずき出した。
         自分が居ると皆が危険に会うから出て行かなくては、と言うハリー。


        ●p.73
         皆が必死で諫める。
         感情的になって怒鳴るハリー。
         Weasley おばさんが、Hedwig のことを尋ねるが、答えられないハリー。
         Hagrid が Voldemort にハリーが反撃したことを話題にし、それは自分ではなくて、杖が勝手にやったことだというハリー。そんなことあり得ないと Hermione 。


        ●p.74
         ハリーは、Voldemort がどこにいるかも分からなかったのに、杖が勝手に回ってそして自分の知らない呪文を放った、と説明する。
         誰もハリーを信じない。ハリーに特別な力があると思おうとする。
         額の傷が激しく痛み、声を上げないようにするので精一杯。ハリーはメガネを外して外へ出た。
         Dumbledore なら信じてくれて、説明してくれただろう。しかし、Dumbledore は、Mad-Eye 、Sirius、両親、彼のフクロウと同じように、皆、話のできないところへ行ってしまった。
         突然傷の痛みが頂点に達し、頭の中に叫び声が聞こえた。


        ●p.75
         Voldemort が 杖の件で、Olivander を拷問している。
         「ハリー?」と声をかけられて我に返る。頭の中の声は現われたときと同じように突然に消えた。Ron と Hermione がそばに来ていた。
         二人に今体験したことを語ると、Hermione は心を閉じるように忠告する。
         「ハリー、彼は魔法省と新聞社と魔法界の半分を乗っ取っているのよ。あなたの頭の中にまで侵入させちゃダメ!」


         ということで、章の題名の「落ちた戦士」とは、Mad-Eye Moody のことでした。
         みな無事に帰ってくるのか? その緊迫感にあふれた章でした。


        | 不思議猫 | ハリー・ポッター | 22:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
        【ネタバレ】ハリー・ポッター原著第7巻第4章、メモ
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          J.K.ROWLING

          HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS

          --- CHAPTER FOUR ---

          The Seven Potters

          (p.42 - p.57) (2007.8.14 - 2007.8.15)


          ●p.42
           ハリーは大急ぎで寝室に戻り、窓から、ダーズリー家の車が去って行くところを見送った。
           ヘドウィグのカゴとファイアーボルトとリュックサックを階下に降ろした。
           日が暮れようとしている。
           静まりかえった家に一人ぽっち、そして今から永遠に去ろうとしている。感慨に耽り、ヘドウィグに語りかけながら回想を始めるが、ヘドウィグは拗ねたままだ。


          ●p.43
           回想の続き。小さい頃住まわせられていた階段下の部屋を開けて、その狭さに驚く。
           まだ自分が何者か知らなかった頃、みどりの閃光と空飛ぶバイクの夢にうなされていたことを今でも覚えている。
           外で音がして、頭を上げた瞬間低いドア枠に頭を思いっきりぶつけた。
           裏庭に騎士団のメンバーが到着した。抱きついてきて再会を喜ぶハーマイオニー、背中を叩くロン、そしてハグリッドが「元気だったか?ハリー。出発の準備はいいか?」
           ハリーは皆に笑顔を向け、こんなに大勢来るとは思わなかったと言うと、マッド・アイが、計画変更だ、と答えた。


          ●p.44
           マッド・アイは、大きな袋を抱えている。
           皆笑ってしゃべりながら部屋へ入る。
           (来た人物の名前とその様子が一人一人紹介されているけど、名前だけここに書きます。)
           ロン、ハーマイオニー、フレッドとジョージ、ビル、ウィーズリー氏、マッド・アイ、トンクス、ルーピン、フラー、キングズリー、ハグリッド、マンダンガス・フレッチャー。
           ハリーの質問に、キングズリーは、マグルの首相は一晩くらいは自分無しでもなんとかなるし、ハリーのほうが重要だと答えた。トンクスは結婚指輪をはめている。
           マッド・アイが、皆を静めて、説明を始めた。
           計画Aを捨てたのは、Pius Thickness が闇の陣営に落ちたため、いろんな問題が生じたから。煙突ネットワークもポートキーを置くことも、姿現わしもできないようにされた。


          ●p.45
           第二に、ハリーはまだ17歳未満で、ハリーやハリーのそばの誰かが魔法を使うと、Thickness にはそれが分かり、つまりは死喰い人達にも知られてしまう。
           残された方法、箒と、セストラルと、ハグリッドのバイクで移動する。
           ハリーを守っている魔法は、ハリーが17歳になったときか、ハリーがここを家庭と言えなくなった時かに破れる。なのでもうここに戻らないと思ってここを出た瞬間にその魔法が破れる。例のあの人は、今日ハリーを移動させるとは知らない。


          ●p.46
           魔法省には偽の情報を流してある。30日までここを去らないと彼らは考えている。
           しかし、デスイーターがここを見張っているだろう。
           あらゆる防衛呪文を掛けた家を12軒用意した。どれも、ハリーをかくまう場所っぽく見える。
           ハリーはトンクスの両親のところへ行く予定。その家に掛けた防衛魔法の範囲内にいったん入ってしまえば、ポートキーを使って「隠れ穴」に行ける。
           7人のハリーが、同伴者とともに、それぞれ別の家に向かう。と言ってマッド・アイは泥のような物が入ったフラスコを取り出した。ハリーは、計画の残りの部分を察知して、反対する。自分のためにほかの人を危険にさらすなんて。


          ●p.47
           ジョージやフレッドやムーディ(マッド・アイの本名ですね)に説得されて、渋々了承するハリー。
           ハリーが髪の毛をその泥のような液体へ入れると……


          ●p.48
           魔法薬は泡立ち煙を出し、そして澄んだ明るい金色になった。「クラッブとゴイルの時よりはおいしそうね」とハーマイオニー。
           偽ポッター役は、ロン、ハーマイオニー、フレッド、ジョージ、フラー。一人足りない、とルーピン。ハグリッドがマンガンダスをその列へ加える。嫌がるマ ンダンガスに、ムーディーは、死喰い人達がポッターを殺さずに捕まえようとするだろう、むしろ同伴者の方を殺そうとするだろうと言う。
           6人はポリジュース薬を飲んで、ハリーに変身する。


          ●p.49
           フレッドとジョージはお互いを見て「わあ!僕たちそっくりだ!」と早速ジョーク。
           ムーディーは服もメガネも、バッグも準備している。
           ハリーは、6人の自分が色々しているのを見るのは奇妙な感じと思う。
           偽ハリーはそれぞれリュックと、白いフクロウの入ったカゴを持った。
           ムーディーが組み合わせを発表。
           マンダンガスはムーディーと。
           アーサーとフレッド。早速、ボクはジョージ、と抗議するフレッド(実は嘘)。


          ●p.50
           ジョージとリーマス。
           フラーとビル、はセストラルで。
           ハーマイオニーはキングスレイとセストラルで。
           ロンとトンクス。
           本物のハリーはハグリッドとバイクで。ハグリッドが乗るとバイクも二人乗りするほどスペースがないので、ハリーはサイドカーに乗ることに。


          ●p.51
           そのバイクは、シリウスのバイク。ハグリッドが、生き残ったハリーを乗せてここまで連れてきたそのバイク。
           ハリーはサイドカーに乗って、ヘドウィグのカゴを膝の間に挟んだが、ひどく居心地悪かった。
           ハグリッドがハリーに説明する。アーサーがいじってバイクに幾つか仕掛けをした、そのうちの一つはハグリッドのアイデア。
           幸運を祈る、1時間後に「隠れ穴」にて、とムーディー。
           いよいよ一斉に出発。
           バイクは爆音を上げてぐんぐん上昇、周りには箒やセストラルも飛んでいる。
           サイドカーの中でヘドウィグのカゴとリュックに足を挟まれて足が痛みしびれ始めた。
           ぐんぐん上昇していって……


          ●p.52
           騎士団のメンバーが昇っていく空に少なくとも30人のフードをかぶった姿が浮んでいた。
           あちこちで叫びと緑の閃光が起こった。
           バイクも急旋回。ハリーは必死でしがみついている。
           ヘドウィグのカゴとリュックとファイアボルトが膝から滑り抜けた。
           かろうじてそれらを掴んだが、その時別の緑の閃光が走り、フクロウがギャーと叫びカゴの床に落ちた。
           ヘドウィグはハリーの呼びかけにも動かない。ほかの人たちも危ない、ハリーの恐れが高まり、「引き返さなくちゃ」と必死でハグリッドに言うハリー。「オレの仕事は、ハリーを安全なところへ運ぶことだ」と答えて、ハグリッドはスピードを上げる。
           緑の閃光がハリーの左耳をかすめた。4人の死喰い人が追いかけてくる。ハリーも「Stupefy」(麻痺せよ)の呪文で応戦。


          ●p.53
           ハグリッドはついに第1の秘密兵器を起動。
           堅いレンガの壁が排気管から飛び出して後ろの空に広がった。死喰い人3人はかわしたが4人目は箒がバラバラになって石ころのように落ちていった。死喰い人の一人はそれを救いに消えた。
           残った二人の死喰い人はハグリッドを狙って執拗に死の呪文で攻撃し続ける。ハリーは失神の呪文で応戦。緑と赤の閃光がぶつかり合い火花を散らす。
           第二の秘密兵器起動。
           大きな網が飛び出したが、簡単にかわされ、さっきの一人も追いついて三人でバイクを追いかけ呪文で攻撃し続ける。
           第三の最終秘密兵器も起動。
           轟音とともにドラゴンの炎が吹き出した。バイクがきしむ。加速の影響で、バイクとサイドカーの留め金が裂けた。


          ●p.54
           大きな音がしてバイクとサイドカーは完全に分かれてしまった。
           がくんとつんのめってからサイドカーは落ち始め、ハリーは「Wingardium Leviosa!」(浮遊呪文)
           なんとか浮いた。
           死喰い人に向かって「Inpedimenta!」(妨害の呪い)→ 一人に命中。
           サイドカーは本格的に落ち始めたが、死喰い人の攻撃のためハリーはサイドカーに身を沈め座席の角に歯をぶつけた。
           ハグリッドがハリーを掴んで自分の後ろに、後ろ向きに乗せた。
           ハリーは、落ちていくサイドカーに向かって「Confringo!」(この呪文は初出?)
           それは爆発して、近くのデスイーターを箒から吹き飛ばし、もう一人も視界から消えた。


          ●p.55
           暗闇からさらに二人のデスイーターが出現。呪文をかわすためハグリッドは急旋回とジグザグ飛行をし、ハリーは、失神呪文を連発して、かろうじてデスイーターを近寄らせないようにした。
           デスイーターの一人のフードがめくれ、見えた顔は、 Stanley Shunpike。ハリーは「Expelliarmus!」(武装解除の呪文)
           「こいつが本物だ!」とフードをかぶったままのデスイーターが叫んで、彼らは消えた。
           どうして分かったのか? なぜ消えたのか?
           ハリーは前向きに座り直して考える。
           再びドラゴンファイアーを吹き出してバイクは急ぐ。


          ●p.56
           「もうすぐだ」と高度を下げ始めるが、地上の灯りは星のように遠い。
           死喰い人がバイクの両側に現われ、後ろから放たれた二つの死の呪文があと数ミリでハリーに命中(逸れた)。ボルデモートが箒もセストラルもなしに浮んでいる。攻撃を避け急降下するバイク。
           大きな音がしてバイクのエンジンがスパーク。きりもみ状態で落下していく。
           フードをかぶった姿がすぐそばに来て杖を上げる。
           ハグリッドがそのデスイーターに飛びかかり、箒で飛ぶには重すぎて二人は墜落して行く。
           ハリーはなんとか膝でハンドルを保持したが、絶体絶命。「俺様のだ」とボルデモートが言い、別の死喰い人が道を空け、ボルデモートが「Avada―」(死の呪文の前半)。ハリーは目を閉じたが、彼の杖が勝手に動き金色の炎を吹き出した。


          ●p.57
           激しい音と怒りの叫びと、デスイーター達の叫びが聞こえたが、「No!」とボルデモートが叫ぶ。ハリーは目の前のドラゴンファイアーのボタンを押して、地面へ向けて突進する。「accio Hagrid!」(accioは取り寄せの呪文)と叫ぶ。
           地面がみるみる接近、激突を止める方法がない。後ろでは Selsyn に杖を渡せと言うボルデモートの声。ボルデモートがもう一回呪文を使おうとしているのをハリーは感じた。そして、突然、ボルデモートが消えた。
           地上でハグリッドが大の字に伸びているのが見えた。ハグリッドに激突するのを避けるためハリーは思いっきりハンドルを引いた。大きな音を立ててハリーは泥の池に激突した。


          (第4章終り)
           前半は、もう戻ることはないと思われるダーズリー家の家を去る前のハリーの感傷が丁寧に描かれてました。後半はイヤもう大変です。いきなりバトルです。 ヘドウィグ死亡? ハグリッドとハリーも生死不明? この様子だと他の偽ハリー達の命もかなり危ないです。大丈夫なんでしょうか。ハラハラドキドキ。それ にしてもこれまでの巻で出てきた懐かしい魔法アイテムや呪文がドンドン出てきますね。
           ところで、ポリジュース薬を使うなら、ハリーを別の誰かに変えて連れ出す方が簡単なのでは?と思うのは私だけでしょうか??



          | 不思議猫 | ハリー・ポッター | 00:24 | comments(0) | trackbacks(0) |
          【ネタバレ】ハリー・ポッター原著第7巻第3章、メモ
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            J.K.ROWLING

            HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS

            --- CHAPTER THREE ---

            The Dursleys Departing

            (p.31 - p.41) (2007.8.9 - 2007.8.13)


            ●p.31
             ドアが閉まる音がして、バーノンおじさんが階下からハリーを大声で呼んだ。ハリーは、ダンブルドアの目が一瞬見えたような気がした鏡の破片をリュックに入れてから、階下に降りた。ダーズリー家の3人は、旅支度を済ませていた。バーノンおじさんは、考えを変えたと言う。


            ●p.32
             この4週間、24時間ごとに、バーノンおじさんは考えを変え、その度ごとに、荷物を車に詰め込んだり、降ろしたりしていたのだが、やっぱりどこにも行かないことにしたと言う。ハリーの言ったことは信じない。自分たちを邪魔にならないところに追いやってその隙に家を取ってしまおうとしている、と言うバーノンおじさんにさすがにハリーはあきれた。
             名付け親が一つ、家を残してくれているのに、なんでこの家を取ろうとするの? 幸せな思い出がたくさん詰まっているからとでも? と言うハリーの反論にしばし沈黙があった。


            ●p.33
             ダンブルドアが去年彼らに言い、そして、ハリーのこの夏休みに入って数日後に突然 Kingsley Shacklebolt と Arthur Weasley がダーズリー家を訪れ、説明したのだった。ハリーが17歳になったらハリーを安全に守っていた守護魔法が切れ、ダーズリー家もハリー同様危険にさらされる。ボルデモートはダーズリー家の人を拷問してハリーの居場所を吐かせようとしたり人質に取ろうとしたりするだろう。隠れないといけないし、騎士団が助けようとしている。
             バーノンおじさんは、魔法省があるんだったら、罪のない自分たちを魔法省が守るべきじゃないかと言う。


            ●p.34
             (バーノンおじさんはこれまで何度も話したことを相変わらず蒸し返して言う。ハリーは再度説明する。その様子がずっと書かれている。)
             バーノンおじさんは、テレビで、マグルの大臣の護衛に付いている Shacklebolt を見た。なんで Shacklebolt が自分たちの護衛に来ないのか、と言う。来る事になっているのは、Hestia Jones と Dedalus Diggle である。
             ハリーは辛抱できなくなって、自分の方から、ついていないテレビをさして、(ニュースの)事故――衝突、爆発、脱線で人々が消えたり死んだりしている裏にはボルデモートがいる。彼は面白半分に人間を殺す。霧もディメンターのせいだ。
             そこに、ダドリーが反応する。「ディメンターってもっとたくさんいるの?」


            ●p.35
             奴らは恐怖と絶望を餌にするから、今では何千以上に増えているだろうと答えるハリー。
             説得を続けるハリー。ついにバーノンおじさんは、「しかし私の仕事はどうする、ダドリーの学校はどうする」と口を滑らせ、ハリーは「奴らは拷問し、ハリーの両親にしたようにあなた達を殺そうとしているのに」と言う。
             ダドリーが「ボクは騎士団の人と行くよ」と言い、それで、ついにダーズリー家は避難することに決まった。
             時計を見て、あと5分後に迎えが来るからと言って、ハリーはいったん部屋に戻った。


            ●p.36
             ダーズリー家に、Hestia と Dedalus が到着。Dedalus が段取りを説明した。ハリーの出発より前に、ダーズリー家は出発する。家で魔法を使うと、魔法省がハリーを連行する口実になるかもしれないので、車で10マイルくらい離れてから、姿くらましする予定。

            ●p.37
             ハリーの段取りについても少しだけ説明があった。Mad-Eye が Side-Along-apparition するという予定だったが変更になった。詳しくはMad-Eye が説明するだろう。
             バーノンおじさんは、別れを簡単に済ませて、出て行こうとするが、ダドリーがグズグズしている。


            ●p.38
             「どうしてハリーは一緒に来ないの?」とダドリー。
             「来たいと思わないからさ」とバーノンおじさん。それを肯定するハリー。バーノンおじさんはドアの外へ出ていくが、ダドリーは動かない。何か思いを一生懸命言葉にしようとしている。「じゃハリーはどこへ行くの?」
             いい加減に答えるバーノンおじさんに、Hestia が怒り出す。
             Hestia をなだめようと、「いいんだ、気にしてないから」というハリー。


            ●p.39
             彼らはハリーを役立たずだと思ってるよと言うハリーに、ダドリーが「ボクはハリーが役立たずとは思っていない」と言ったので、ハリーは信じられない思いをした。「ボクの命を救ってくれた」。あれ以来ダドリーと話す機会などほとんど無かったのに。(それなのになぜ、ディメンターの件をこのように正確に把握できたのだろうか?ということ)
             ハリーは、今朝踏みつけてしまったアイスティーの入ったカップは、まったくイタズラなどではなかったのだと分かった。ダドリーはさらに何か言いたそうだったが言葉にはならなかった。


            ●p.40
             バーノンおじさんが戻ってきて、「行くのか行かないのか?」と怒鳴った。Dedalus と Hestia はハリーに、心のこもった別れの挨拶をして、部屋を出て行った。
             ダドリーもハリーのところへ来て、手を差し出した。「ディメンターがきみに違う人格を吹き込んだのかい?」と言うハリーだが、ダドリーは怒らず別れの挨拶を言う。ハリーとダドリーはしっかりと別れの握手をした。
             ダドリーも立ち去り、ペチュニアおばさんも、急いで立ち去ろうとして、ちょっとだけ振り返った。


            ●p.41
             ペチュニアおばさんは、ハリーに何か言いたそうに見えたが、結局何も言わずに夫と息子の後を追った。


             ハリー、ついにたった一人、家に残されてしまいました。無事にハリーも隠れ場所へ避難することができるのでしょうか? それは第4章のお楽しみ〜〜(^-^)


            | 不思議猫 | ハリー・ポッター | 01:11 | comments(3) | trackbacks(0) |
            【ネタバレ】ハリー・ポッター原著第7巻第2章、メモ
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              J.K.ROWLING

              HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS

              --- CHAPTER TWO ---

              In Memoriam

              (p.19 - p.30) (2007.8.5 - 2007.8.8)

              ●p.19
               ハリーは出血している。左手で右手をしっかり押えて悪態つきながら肩で寝室のドアを開けた。寝室のドアの外に置いてあったアイスティーのカップを踏みつぶしてしまった。誰もいないプリベット通り4番地の家、いたずらを仕掛けたのはおそらくダドリーだろう。
               魔法を使えるまであと4日もあるなんてムカつく。しかし、使えたとしても、この傷を治す魔法は知らない。彼が受けた魔法の教育はどこか間違ってないか? ハーマイオニーに教わるのを忘れないようにしようと思いながらこぼれた紅茶も始末した。
               ハリーは今朝の時間をトランクの中の整理に費やしていた。


              ●p.20
               トランクの下4分の1には、様々なガラクタやゴミが溜っていた。古い羽ペンなど色々溜っている底へ手を突っ込んだら薬指を怪我して血がたくさん出たのだった。今度は慎重に底を探って、「セドリック・ディゴリーを応援しよう」と「汚いぞポッター」が交互に点滅するバッジ(もう消えかかっている)とか、色々思い出の品が出てきたが、最後に、怪我の原因を探り出した。死んだ名付け親 Sirius がくれた鏡の破片。その破片をベッドの上の今朝の予言者新聞の上に乗せ、突然こみ上げて来た苦い激情を必死でこらえた。
               さらに1時間かかって、トランクの中身を、今後も要るものとそうでないものとに仕分けしながら積み上げた。(ここに残して置く物は)夜中にこっそりおじさんが燃やすだろう。リュックに、Muggle の服、透明マント、魔法薬作成キット、何冊かの本、ハグリッドがくれたアルバム、手紙の束、杖を詰めた。胸ポケットには、忍びの地図、R.A.B.のサインの入ったロケットを入れた。役に立つからではなくて、(次ページへ続く)


              ●p.21
               それを手に入れるために払った代償の大きさゆえに。
               最後に新聞の山が残った。ハリーは要らない物の山の上に新聞をドンドン投げていった。底の方に、今夏プリベット通りに着いてすぐの頃の新聞がある。ホグワーツのマグル学の教授の Charity Burbage の辞職の小さな記事が載っているのを覚えていた。その新聞を探し出し、10ページを開き、ハリーは読み始めた。
               以下その記事が延々と書いてあります。Elphias Doge (不死鳥の騎士団の創設時のメンバーの一人)による Albus Dumbledore の追悼文。それによると、Doge は Dumbledore の同級生。入学前に Dumbledore の父親 Percival がマグルに暴行したかどで有罪となり、Azkabanで獄死。

              ●p.22
               追悼文の続きです。
               はじめ Muggle 嫌いの父親の息子として見られていたが、1年の終りには、学校始まって以来の優秀な生徒として見られるようになっていた。友人を助け励まし寛大だった。学校でもありとあらゆる賞を取ったが今日もっとも有名となった。(業績が列挙されています)。(それだけ業績を上げたが)魔法省大臣になろうとはしなかった。
               ホグワーツ入学の3年後に弟の Aberforth が入学。二人はまったく似ていなかったが仲が悪いわけではなかった。

              ●p.23
               追悼文の続きです(長い!)
               卒後二人で外国を旅行する予定だったが、母親 Kendora が亡くなり、弟妹を抱えて家庭の生計を支えなければならなくなり、旅行は中止。さらに、妹(?) Ariana も亡くなる。また弟とも疎遠になった(後にはまた接近している)。彼は母や妹について語らなくなり、友人も触れないようにした。

              ●p.24
               追悼文の続きです(長〜い!)
               その後 Dumbledore は、ドラゴンの血の12の使用法をはじめとして魔法界の知識に多大の貢献をした。(1945年の Grindelwald との決闘など業績が列挙されてます)。彼の死は魔法界の喪失であり、彼は疑いもなく歴代ホグワーツの校長の中で最も敬愛されている。(追悼文終わりました)。
               ハリーは読み終え、Dumbledore の事をほとんど知らないことに気づかされた。10代の頃の Dumbledore を想像するのは、愚かなハーマイオニーとか友好的なシッポ爆発スクリュートを想像するみたいなものだ。

              ●p.25
               Dumbledore に過去のことを尋ねるなど思いつきもしなかったし、二人は常に Harry の事について話し合っていた。Dumbledore に唯一尋ねた個人的な質問にもきちんと答えてもらえてなかった。(みぞの鏡で Dumbledore には何が見えるかという質問のこと)
               ハリーは、その死亡記事を破り取って丁寧に畳み、「防衛魔法の実践と闇の魔術に対するその使用」の第1巻に挟んだ。
               最後に残った今日の「予言者新聞」を取り上げ、読み落としていた記事があることに気がついた。
               「DUMBLEDORE - THE TRUTH AT LAST?」(ダンブルドア――ついにその真実が みたいな感じの題名)

              ●p.26
               その記事です。
               多くの人が偉大な魔法使いと信じている天才の、ショッキングな物語が来週出版される。Rita Skeeter が、Dumbledore の若い頃の悪行を曝露する。なぜ、単なる校長で満足していたのか? 不死鳥の騎士団の真の目的は? 死の真相は? この新しい伝記「The Life and Lies of Albus Dumbledore」(韻を踏んでいるので訳しにくいのですが、無理に韻を踏んで訳せば、「アルバス・ダンブルドアの人生と不正」とかいう感じ)に、もっとたくさんの疑問への答えがあります。作者に Betty Braithwaite がインタビューしました→13ページへ)
               ハリーはびりびりと破って13ページを開きます。以下、その記事が延々と続きます。
               6月の謎の死からわずか4週間で900ページの伝記を書き上げた。

              ●p.27
               Elphias Doge が「Skeeter の本には、蛙チョコのカードほどの事実さえもない」と評していることについて、彼女(Skeeter、以下同じ)は、Doge はもう老いぼれというようなことを返答。
               Dogeの「たった4週間でどうやって十分に情報が得られるのか」には、礼金をはずめば皆が列をなして彼(Dumbledore、以下同じ)の汚点を話してくれたし、有力な情報源も持っているというような感じの返答。
               一番大きなネタはと聞くと、読者が本を買う前になんでも話すわけにはいかない、と。しかし、彼は若い頃闇の魔術に手を染めており、いかがわしい家族のことは言うまでもなく、もっとたくさんの恥ずべき過去をもみ消してきている。

              ●p.28
               インタビュー記事の続きです。
               弟や父親のことなど小さな事、母親と妹についてちょっとほじったらとんでもない事実が……詳しくは本の9〜12章を見てくださいね。
               さらに、彼の業績についても、ドラゴンの血の12の使用法の発見は、Ivor Dillonsby がそのうち8つはすでに自分が発見していたと抗議している、と。
               Grindelvald との決闘も、真実は、Grindelvald は杖から白いハンカチを出して静かに近づいてきているだけだった。

              ●p.29
               ハリー・ポッターと彼との関係にも1章割いている。ポッターは問題の多い青年期を送ったことは公然の秘密。
               ポッターは真の友達をほとんど持たず、彼女は、真のハリー・ポッターを知っていると言える一人である。
               詳しくは本を読んでいただくとして、彼の最後の時、ホグワーツの城からポッターが駆け下りてきたのは目撃されており、後に、ポッターは自分が憎んでいた Severus Snape に不利な証言をした。
               Dumbledore の崇拝者はもうすぐ何が飛び出してくるのか戦々恐々だろう。
               (記事は終りです。長くて読むのに骨が折れる記事でした)。
               ハリーは読み終え、こみ上げる怒りに、新聞を丸めて投げ付け、

              ●p.30
               無意識に無意味な行動をして、頭の中は先ほどの記事の幾つかのフレーズが回り続けていた。
               「嘘つき!」と叫んで、隣の人に聞こえてしまったり、あの鏡の破片をまたいじっていて、まばゆい青い光が見えて、もう一回指を切ってしまった。後ろを見てもピンクの壁紙。青い光はどこにもない。もう一度覗いても自分の目が見えるだけ。Dumbledore の青い目がもう一度自分を見つめるなんてあり得ないはずだ。

               ハリーの部屋での話はこのまま3章へ続きます。

               新聞記事の長々とした引用部分(もちろん、作者の創作ですが)は、ひとまわり小さな活字で、しかも斜体文字。読むのにかなり疲れました。



              | 不思議猫 | ハリー・ポッター | 00:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
              【ネタバレ】映画第5作「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」感想
              0
                 第4作でかなりがっかりしたので、今回は、切り捨てについては文句は言うまいと覚悟を決めて見に行きました。
                 が〜〜〜、やっぱり不満が〜〜
                 最初のハリーとダーズリーがディメンターに襲われているところは、よく映像化されてた方を買います。
                 しかし、不死鳥の騎士団の本部へハリーを連れて行くところで、なんであんな目立つルートを? 如何に隠密に運ぶかという苦労がそれで台無しに。本部を隠している魔法もいい加減にしか表現されていないし。
                 セストラル。ふむ。そう来たか。まあ良し。
                 ルーナ・ラブグッド。役者さんはOK。気に入りました。しかし吹き替え版ではハーマイオニーにはっきりと「不思議ちゃん」と言われてしまってます(^◇^;)
                 アンブリッジ。もうちょっと甘ったるく異常な感じにして欲しかった。
                 ジョージとフレッドの花火のいたずらは盛大に表現されていたけれど、意図が不明に……。原作読んでないと分からないだろうな。
                 しっかししかし、一番気にくわなくて、そして許せない、と思うのは、ダンブルドア軍団の秘密の練習がバレてしまうのが、チョウ・チャンのせいになっていること。いくらなんでもそれはないでしょう。一応、自白薬を飲ませられてと言うことにしてありましたが。
                 神秘部での魔法決闘。なかなか迫力があって良かったです。この表現は誉めます。
                 しかし、シリウスは、はっきりと「アバダ・ケダブラ」の呪文を受けちゃってます。それ原作では明記してなかったでしょう?だから、読者が色々悩んだり想像する余地があったのに。

                 覚えているのはそのくらいかな。
                 実際、訳本を読むのには映画を観るよりもっと時間がかかると思うので、あの時間に押し込めるのは大変。今回の映画は、筋をたどるだけで精一杯という感じでしたが、筋はたどれたので上等とします。筋は原作読んでいない人には分からないと思います。映像化された物を楽しめると言うことでそれはそれで価値が高いかなー。
                 でも、省略は仕方ないとして、変更は慎重にやって欲しいと思いました。その変更の仕方が何か無神経というか、雑と言うか。ああ、やっぱり、この監督は、単なるお仕事として映画作ってるんであって、お仕事は上手にできているけど、ハリー・ポッターシリーズのファンとしてこの作品を愛しているのではないんだなぁという感じがどこか伝わって来てしまいました。
                | 不思議猫 | ハリー・ポッター | 15:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
                【ネタバレ】ハリー・ポッター原著第7巻第1章、メモ
                0
                   なんやかんやあって、結局読み始めは8月1日までずれ込んでしまいました。イヤ〜〜雑事が溜っていて、それ片付けないと落ち着いて読めないかな〜なんて思って。

                   で、どんなことがどこに書いてあったか、メモしておかないと、後で、あれ?どうだたっけと思って振り返るとき、わかんなくなっちゃうんで、書いておきます。日本語だったらある程度パラパラめくって探せるけれど、原著だとさすがに私の語学力では無理ですね〜(^^;;;

                   と言うことで、大事な伏線が抜けているとか、こういうことも書いてあったのにとか、ちょっと違うんじゃないかとか、これでは筋や意味が分からないとか、そういうことは当然ありますが、これは自分のためのメモですので、ご了承ください。訳を作っちゃうと多分翻訳権侵害でしょうしね。メモですのでかなりの要約です。

                   上記目的の都合上、章ごとに分け、さらに、ページごとに分けてありますが、ページの境界は曖昧です(ページにまたがったパラグラフは、適当に振り分けてあります)。

                   ネタバレですので、自分で読むまで内容を知りたくない人は、決して読まないでください。

                  ネ〜〜〜〜

                  タ〜〜〜〜

                  バ〜〜〜〜

                  レ〜〜〜〜

                  バリア〜〜

                  J.K.ROWLING

                  HARRI POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS

                  --- CHAPTER ONE ---

                  The Dark Lord Ascending

                  (p.9 - p.18) (2007.8.1 - 2007.8.5)

                  ●p.9
                   月明かりの静かな夜、垣根の小径に二人の男が姿現わしする。申し合わせたのではないようで、二人は相手に気がつくと杖を取り出して構えるが、相手が誰だか分かると杖を納めた。Severus Snape と Yaxley だ。二人は短い言葉を交わしながら、連れだって歩いて行く。道をふさぐ鉄製の門の前で、二人は挨拶のように左手を上げ、その鉄の門が煙であるかのように二人は中へと入っていった。白いクジャクが歩いている。

                  ●p.10
                   道の先に大きな館がある。暗い庭のどこかからか噴水の音。砂利を踏みしめて二人が玄関に近づくとドアが自動的に開いた。肖像画の目が二人を見ている。次の間に入るとき二人はちょっとためらう。
                   その客間はいつもの家具が乱暴に脇に積み上げられているが、贅沢な造り。大きなテーブルに大勢の人が静かに座り、その上に気を失った人が逆さづりにされてゆっくりと回転しているが、その真下近くに座っている青白い顔の少年以外は、誰もそれを見ていない。蛇顔の男が二人の名を呼び、もう少しで遅れるところだったと叱責する。

                  ●p.11
                   Snape は男のすぐ右の席へ、Yaxley は Dolohovの隣の席へ座るよう、その男は命じる。
                   そう、Voldemort が主催する、デスイーター達の会合なのだ。
                   Snape と Yaxley がそれぞれ報告をする。Snapeは不死鳥の騎士団がハリーを次の土曜日の夜に移動させようとしていると報告。Voldemort はSnapeをじっと見つめ(おそらく開心術)Snapeを信じたようだ。情報源はすでに以前に話したものだという(読者に対して秘密にされている)。Yaxleyは、ハリーは17歳になるより前、つまり30日までは、移動されることはないという情報を闇払いのDawlishが漏らしたと報告。Snapeは、それは、不死鳥の騎士団による情報撹乱だと切り捨てる。

                  ●p.12
                   Snapeは、闇払い庁(?)はハリーの護衛には関わらないだろう、不死鳥の騎士団は、デスイーター達が政府に入り込んでいると信じているから、と言う。反論しようとするYaxleyをVoldemortが止めて、Snapeにハリーのかくまい場所を尋ねる。Snapeは、騎士団の一人の家で、あらゆる防護魔法が掛けられるので一度そこにハリーが入ってしまうと、ハリーを捉えるのは難しいだろう、次の土曜日までに政府が自分たちの手に落ちれば呪文の解除の余地はあるがと言う。Voldemortは、Yaxleyに、政府が次の土曜日までに落ちるか尋ね、Yaxleyは Pius Thicknesseに服従の呪文を掛けることに成功したと報告する。(会話から、Voldemortはもっと多くのデスイーター側の人間でScrimgeourを囲んでから事を起こそうと思っていること、服従の呪文を掛けられているという Pius Thicknesse の役職は、Head of the Department of Magical Law Enforcement (魔法法執行部の部長)であることが分かる。)

                  ●p.13
                   次の土曜より前に魔法省がVodemort の手に落ちることはない可能性が残っており、ハリーの移動に手が出せないなら、ハリーのtravelの時に捉える必要がある、と言う Voldemort に、Yaxley は、Departmento of Magical Transport にも手の者が入り込んでいるので、姿現わしや煙突ネットワークをハリーが使えばすぐわかる、と報告。Yaxley はなんとか Voldemort から誉めてもらいたいようだ。しかし、Snape がまた Yaxley の報告に水を差す。騎士団は政府を疑っているので政府が管理する移動方法は避けるだろう、と。
                   Voldemort は、ハリーに直に会わねばならない、これまで間違った情報がハリーと自分について流れているが、今は以前知らなかったことも知っている、自分がハリーを殺さねばならないし殺すと言う。

                  ●p.14
                   泣き叫ぶ声が聞こえ、それはテーブルの下から聞こえた。Voldemort は、Wormtail に、捕虜を静かにさせよと叱責する。
                   Voldemort は新たに何を知ったかをさらに続ける。ポッターを殺すには、杖をデスイーターの誰かからか借りねばならないと言い、Lucious Malfoy の杖を取り上げる。Lucious Malfoy の隣には妻も座っている。Lucious が、無意識に、代わりに Voldemort の杖を受け取ろうとする動作をしてしまう。

                  ●p.15
                   Voldemort はそれを見逃さず、俺様の杖を欲しいだと? 自由を与えてもらってもまだ不足というのか?と、それからねちねちと Lucious いじめを始める。周りのデスイーターがここぞとばかり嘲笑する。
                   巨大な蛇が登場し、Voldemort に巻きつく。Voldemort はそれを撫でる。一生懸命言い逃れしようとする Lucious の左隣にいる妻Narcissa は固まっていて、右隣にいるDraco はまだ吊るされた捕虜を見ているがチラッとVoldemort を見て慌てて目を外らす。Narcissa の隣に居る Bellatrix が言い繕おうとする。

                  ●p.16
                   Voldemort は、Bellatrix の言葉を逆手に取り、Bellatrix の家系の者に今週あった慶事(ニンファドーラ・トンクスとRemus Lupin の結婚=トンクスの母親アンドロメダはNarcissa、Bellatrix と姉妹)を取り上げ、狼人間(Lupin は狼人間)との血縁になることを散々馬鹿にする。Draco までからかいの対象になる。他のデスイーター達も嘲笑する。

                  ●p.17
                   そのことから始まって、Voldemort の純血主義の演説が始まる。古い家系の血が汚されてきている、そういう穢れを切り捨てなければならない、と言い、その機会があればただちにそうすべきだと、Bellatrix に、暗にトンクスとルーピンの殺害を教唆する。
                   逆さ吊りされている捕虜が誰だか明らかになる。Charity Burbage という名前で、ホグワーツ魔法魔術学校の Muggle 学の教授。彼女は意識を取り戻させられると、Snape を見て必死で助けを求める。
                   Voldemort は、捉えた理由を語る。魔法界の子供たちに背徳的で汚れた精神を教えただけでは飽きたらず……

                  ●p.18
                   ……先週、Daily Prophet(日刊予言者新聞)に、反純血の記事を書いた。
                   「Avada Kedavra」の呪文とともに、彼女は、落下して大きな音がした。Voldemort は言った。「Nagini(=大蛇の名前)、食事だ」 (上記の呪文を誰が唱えたかは明記されていない。状況的には Voldemort だが、文章の流れからは、Snape であることも考えられる。)


                   ふい〜〜疲れた〜〜。
                   なんだかね〜30分も読むと眠くなってきて、何読んでるんだか分からなくなるんですね〜〜。歳なのか、夏で暑いせいからなのか?

                   さあ、全部で37章、いつまでかかるかな〜〜(-。-;)




                  | 不思議猫 | ハリー・ポッター | 12:48 | comments(4) | trackbacks(0) |
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